仮住まいを用意せずに「住みながらリノベーションしたいが、方法はないだろうか？」と考える人も多いのではないでしょうか。

選択肢の一つとして、住みながら行うことも可能ですが、工事の規模によっては難しい場合もあります。工事中に発生する音やほこりの問題などもあるため、かえって仮住まいを用意するほうがストレスなく過ごせるケースもあります。

今回の記事では、「住みながらのリノベーション」についての注意点などをご紹介していきます。

住みながらできる工事・できない工事

住みながらのリノベーションができるケース

今お住まいのお宅をリノベーションする際には、お住まいのまま工事ができる場合と、一時的なお引越しが必要な場合があり、それは工事する範囲によって決まります。

小規模な工事であれば問題なくできます。
例えば、キッチン・浴室・洗面台・トイレなどの設備交換のみであれば、工事にかかる期間も数日で終了するため、住みながらできるケースが多いです。
ほかにも、床や壁紙の部分的な張り替えも住みながら行うことが可能です。

それぞれにかかる工期の目安は下記の通りです。

●キッチンの設備交換+周辺の壁紙の張替え
●浴室交換
●トイレ・洗面台の設備交換
●部分的な収納の造作
●小規模な間取り変更（1部屋を2部屋に分ける程度）

上記のほかに、洗面室やトイレの壁紙（または床材）も同時に変更したい場合には、さらに3～4日程度の工期を想定しておきましょう。

一定以上の規模の工事は「できない」

一方で、大規模な工事になる場合には仮住まいが必要になるケースがほとんどです。
具体的には、
●大きな間取り変更がある場合
●スケルトンリフォーム
●間取り変更はほとんどなくても床や壁・内装材を全部屋やり替える場合

間取りを大きく変更するフルリノベーション

たとえば、「間取りを変更したい」「家全体の床（または壁紙）を張替えたい」といった場合には、工事完了まで数か月単位で工事の時間がかかることも。
そのため、住みながら行うことは難しくなります。

家全体に及ぶ工事、解体を伴う工事は仮住まいを用意する必要があると考えておきましょう。

住みながらリノベーションをする場合の工事期間について

住みながらのリノベーションの場合の工事期間は、改修する内容にもよりますが、2～3日、長くても1ヶ月の工事です。
具体的には下記にようなスケジュールです。

〈水廻り設備の交換〉

・キッチン・お風呂・洗面台・トイレ　をすべて交換
→3週間～1か月程度

・キッチンのみ交換（間取り変更なしの場合）
→3日～1週間

・お風呂のみ交換（間取り変更なしの場合）
→3日・4日

・トイレのみ　or 洗面台のみ交換
→1～2日

〈水廻り交換を伴わない小規模リフォーム〉

・部分的な間取りの変更（１部屋を２部屋に分ける程度）
→2週間～1か月程度

・部分的な収納の造作や壁紙の貼り替え
→3日～1週間程度

工事の内容・状況によっても異なりますので、上記は目安として考えて頂ければと思います。

住みながらのリノベーションする時の暮らし方

住みながらのリノベーションの工事中は、工事内容や期間にもよりますが、工夫して過ごしていただくことになります。
どうしても工事中は入れない部屋があったり、キッチンが使えなかったりと、不便な生活になってはしまいます。
日中も家に居るとなると、音がずっとしているのでかなりのストレスになってしまうことも。

工事中の注意点について

前もって心の準備を頂きたいのが、住みながらのリノベーション時はとても不便なこと。
例えば、

〈水廻り交換を伴わない小規模リフォーム〉

・部分的な間取り変更（1部屋を2部屋に分ける程度）
色んな業者さんや職人さん、そして工事をお願いしている会社のスタッフも、毎日いろんな作業や確認をさせていただくので、工事期間中は朝～夕方まで人の出入りが多くなります。
毎日知らない人が行き来することになるので、ストレスに感じてしまう方は多いかもしれません。
工事によっては作業の少ない日があったり、限られた職人さんだけでの作業になったりすることもあります。

・作業中の音
解体の音や大工さんの作業、機会の音などがでます。特に解体と木工事の音はかなり大きいので、ストレスを避けるために外出していただくなどの工夫が必要になります。

・ごみや粉塵
床を張替えたり、解体時に出たごみはガラ袋に入れてベランダや駐車場などの空きスペースに置かせて頂くので、邪魔になり見栄えも悪くなってしまいます。

・お風呂、トイレ、洗面台、キッチンが使えない
→水廻りの工事の場合は設備が一時的に使えない状態になるので工事期間中は銭湯を利用して頂いたり、お食事は外食やレンジを活用いただくようになります。工事を終えた場所から順番に使えるようにさせて頂ける場合もあります。

さいごに

住みながらのリノベーションについて解説してきました。
ある一定の大規模なリノベーション・リフォームになれば、住みながらを希望してもリノベーション会社や業者さんにに「難しい」と言われてしまう場合もあります。

間取り変更や、家全体の床の張り替え内装の変更などを検討している場合には、やはり仮住まいを用意するのが現実的になってきます。

個別の無料相談会を実施していますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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