2021.11.13

マンションのメリットデメリットについてⅡ

今回はマンションのデメリットについてお伝えしていきます。
前回は、マンションのメリットについて詳しくお話しましたが、もちろん、メリットがあればデメリットがあります。

マンションには、どんなメリットがあるのでしょうか?

管理費・修繕積立金が必要

マンション特有の出費としてあげあれるのが、”管理費”と”修繕積立金”です。
その費用として住民は毎月管理組合にお金を支払わなくてはいけません。
管理組合は、住民から徴収したお金で管理会社に費用を支払ったり、いずれ行われる大規模修繕の費用を貯めているのです。

マンションによって違いはもちろんありますが、管理費・修繕積立金を合わせて月2~3万円が一般的です。
戸建てなら、住宅ローンの月々の返済額だけで済むのですが、マンションはプラス2~3万円かかることを考慮しておく必要があります。

管理費・修繕積立金を負担することで、維持費の負担がなかったり、良好な環境を手に入れられるわけなので、メリットとも言える点にはなりますが、維持費も自分で管理したいという方には、デメリットと言えるかもしれません。

駐車場代がかかる

マイカーをお持ちの方には欠かせない駐車場ですが、戸建てなら敷地内に駐車場を自由に使えますが、マンションの駐車場は共用施設とはいえ、利用にはお金がかかることがほとんどです。

また、部屋から駐車場までの距離が少し遠かったり、機械式の駐車場の場合もあります。
機械式駐車場の場合は、車の大きさも制限されてしまうことも。。

音や、プライバシーのトラブルが起きすい

マンションは、複数の住民が隣り合っているので、時には隣や上下階に自分たちの生活音が聞こえてしまったり、逆に隣や上階からの音に悩まされる事態も起こります。

テレビの音や、掃除機の音、子どもの声や足音など。。
生活していれば音は出てしまうものですが、他人にとっては耐え難いこともあります。
住民同士の音を原因としてトラブルに発展することは以前から多く、国土交通省の「マンション総合調査」では、違法駐車や駐輪、ペットを抑えて「生活音」によるトラブルが最多となっています。

リフォーム・リノベーションに制限がある

マンションで自由にリフォーム・リノベーションできるのは、専有部分。
つまり、室内のみなのは、ご存知でしょう。

しかし、窓やベランダ・バルコニーは、共有部分として見られるので、勝手にサッシやガラスを交換したりすることはできません。
耐熱性を高めるには、内窓”インナーサッシ”の設置に限られるなど、思ったお通りのリフォームやリノベーションができない可能性もあります。

管理規約がある

多くのマンションでは、住民同士のトラブルを防ぐために、管理組合が管理規約を定めています。

”ペット禁止”や”楽器は○時~○時まで禁止”など、やってはいけないことが細かく定められているマンションもあるため、窮屈さを感じる方もいらっしゃるかもしれません。

「一戸建てがお得」は本当なの??

”マンションは、管理費・修繕積立金がかかるから、一戸建てのほうが割安”
という意見を耳にすることがあります。
確かに、月々の出費で見れば、住宅ローンの返済以上にお金がかかるのは事実です。
しかし、長い目で見れば、マンションは一戸建て以上にお金がかかるというのは間違いです。

どんな建物であっても時間が経てば、多かれ少なかれ劣化し、修繕やリフォームが必要になるときがやってきますし、そうなればお金が必要になります。

マンションは、管理組合が住民から集めた管理費や修繕積立金で、メンテナンスや修繕を行いますが、一戸建てはリフォームするかどうかを決めるのは所有者です。
リフォームなどを一切しない、という決断もありですが、不具合を放置すれば、劣化が進み取替えしのつかない事態になる可能性もあります。

維持管理が確実に実行される、という点では、マンションの方が低リスクを期待できるでしょう。

暮らしの変化に柔軟に対応できるのはマンション

ライフスタイルは、環境の変化や歳を重ねることによって変わっていくものです。
引っ越しを余儀なくされたり、親の介護などといった理由で地元に戻ることもあるでしょう。
そうなると「今の住まいをどうするのか??」という問題が発生します。

立地や、売却・賃貸がしやすいのが特徴のマンションなら、リセールバリューは当然高くなるので、それなりの価格で売却して、次の住まいの資金をつくることもできます。

いずれ戻る予定があるなら賃貸すれば、あなたの資産を有効活用して、家賃収入えお得る事もできるでしょう。

一戸建てでも、売却や賃貸はできますが、立地条件が不利だったりすると、住宅の需要も少なく、買い手や借り手が思う様につかないという可能性もあります。

劣化が進んでいると価格も高くつけられないことがほとんどです。

さいごに

今回は、マンションのデメリットについてまとめました。
デメリットの方が、自分たちの生活に影響があるなあ。と感じた方もいらっしゃるでしょう。

自分たちの生活には、マンションと一戸建てと、どちらが最善か?
考える材料にしてみてください。

次回は、一戸建てについても詳しく解説していきます。

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