2025.05.29
リノベーション

リノベーションしやすい物件って?物件選びで知っておきたい建物の構造について

リノベーションといえば好みのスタイルや、家族構成、ライフスタイルに合わせて自由度の高い間取り変更をして理想の住まいをつくっていくことが醍醐味の一つではないでしょうか。

しかし、建物の構造によってはすべて思い通りに間取りを変更できるとは限りません。そこには建物の構造が関係しています。建物を支えている大きな柱や梁、壁は建物全体の耐久性にとって必要不可欠です。そのため、どうしても撤去できないところが出てきます。

今回は建物の構造について解説していきますので、ポイントを押さえて物件探しの際の参考してみてください。

 

マンションの構造

まずは、マンションの場合多くは、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)造で建てられていることがほとんどです。更にRC造については見た目では同じように建てられていても、主に二つの立て方によってつくられていて『ラーメン構造』と『壁式構造』があります。

マンションの壁や柱や梁、以下の3つの構造のいずれかが採用されています。

●鉄筋コンクリート造(RC造)
●鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)
●鉄骨造(S造)

この『ラーメン構造』と『壁式構造』は間取りに影響してきます。

 

ラーメン構造

ラーメン構造の『ラーメン』はドイツ語の「Rahmenラーメン(枠、額縁)」からきています。

柱と梁で建物の重さを支える構造のことを言います。隅にある太く大きい柱に梁をしっかり溶接し、そこに壁や床を張っていきます。その中にある壁を減らしても柱と梁の接合部を強く固定(剛接合)することによって耐震性を高めているので耐久力を維持できると考えられています。中高層マンションなどで多く用いられる構造です。

ラーメン構造では基本的に建物を柱と梁で支えていますので、その間にある構造に影響しない壁であれば撤去することが可能なので、間取り変更の自由度が高くなっています。壁を撤去できるので空間を広く使う事も可能です。

しかし、太い柱や梁が突き出しているので部屋に凹凸ができてしまい家具の配置や間取りを決める際に支障が出てくることもあるので注意しなければなりません。

 

壁式構造

壁式構造とはその名の通り、柱と梁ではなく、壁という”面”で建物を支えている構造です。
耐震性の高さが魅力です。間取り図を見たときに、四隅に出っ張りがなければ、”壁式構造”です。

5階以上の建物では、耐久性が保てないので、低層マンションによく採用されています。
この組み方を採用しているマンションは多くありませんが、耐震性・遮音性・断熱性に優れている点でメリットがあります。

一方で、建物を支える支点が、”壁”になるので、取壊しできる壁が限られています。そのため、自由な間取り変更ができません。。

リノベーションする場合には、完全に自由ではなく壁を生かした設計になります。

また、木造の場合には、在来工法(木造軸組工法)であれば問題ありませんが、2×4(ツーバイフォー)工法だとリノベーションしづらいといった特徴があります。

中古の一軒家を購入する可能性がある方は、この点についてもぜひ覚えておきましょう。

戸建ての構造

戸建て住宅の場合は木造と非木造の二つに大きく分けられます。

さらに、木造の場合は『木造軸組工法』と『2×4工法』、非木造の場合は『重量鉄骨造』と『軽量鉄骨造』に分けられます。

日本の戸建ての場合は多くは木造で建てられていることがほとんどですが、今後は非木造の建物が増えてくると考えられているため築年数の浅い建物だと非木造の戸建て物件もあるかもしれません。

 

木造軸組工法・重量鉄骨造

木造軸組工法と重量鉄骨造は柱や梁で建てものの重さを支えています。そのため間取り変更の自由度は比較的高くなっています。

木造軸組工法の場合は軸となる柱や梁の他にも筋交いを入れて横からの力にも耐えられるようになっています。また、重量鉄骨造は太くて大きな柱と梁で支えられているので少ない本数の柱で出来ています。そのため広い空間を作れたり、間取り変更の自由度は高いです。

 

木造2×4工法・軽量鉄骨造

枠組みとなる壁を組み立てて行く構造が『木造2×4工法』で壁で建物の重さを支えています。マンションの壁式構造と同じ様に撤去できない壁があります。また、重量鉄骨造よりも細い柱で建てる軽量鉄骨造は鉄骨の強度を補うために筋交いを入れた壁が入っています。こちらも建物を建てたあとにこの筋交いを取り除くことは難しいです。

どちらも壁で建物を支えているので間取り変更の自由度が低くなってきます。

 

リノベーション向きの構造

マンションの場合:ラーメン構造

戸建ての場合:木造軸組工法・重量鉄骨造

上記の構造がリノベーションの際の間取り変更の自由度という点では向いている構造になります。物件の間取り図をみて室内の四隅に大きな柱の凸凹がある物件はラーメン構造の可能が高いです。また、建築基準法で壁式構造の建物は5階以下と決められているので、6回以上の建物はラーメン構造であると思われます。

しかし、間取り図などは簡単に書かれていることが多いので、しっかりと専門家に見てもらったり、物件の担当者へ構造の確認をすることをオススメします。

また、マンションの場合構造以外にも、マンションの管理規約なので制限がある場合たとえラーメン構造であっても自由に間取りを変更出来ない場合もありますので注意が必要です。

まとめ

リノベーション向きの構造を解説しましたが、もちろん壁式構造や2×4工法でもリノベーションが出来ないわけではありません。自由度は低くなりますが、撤去できる壁があったり、広く大きいな空間が造れなくても収納や壁を活かした間取り、デザインにすることで理想の住まいを手に入れる事が可能です。

とはいえ、ご自身での壁や柱について、取り除けるのかどうかの判断は見た目だけではなかなか難しいところがありますので物件探しの際には専門家の立ち合いのもと構造は何なのか、撤去できる壁なのかしっかりと見極めることをお勧めします。

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