和室の壁材といっても、実は意外とたくさんの種類があることをご存じでしょうか?最近では壁紙を使っている和室も多く見られますが、他の部屋とは一味違う特別な壁材を選ぶことで、より本格的で機能的な和空間を作ることができるんです。
「うちの和室、なんだか壁がポロポロ落ちてきて…」 「汚れやキズが目立ってきたから、どうにかしたい」 「せっかくリノベーションするなら、こだわった材料を使いたい」
そんなお悩みやご希望をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実際に私たちがお客様からいただくご相談でも、和室の壁材に関するお問い合わせは本当に多いんです。「どんな材料があるの?」「うちの場合はどれがおすすめ?」「費用はどのくらい?」など、皆さん同じような疑問をお持ちです。
今回は、リノベーション会社として数多くの和室を手がけてきた経験をもとに、和室の壁材の種類とそれぞれの特徴、そしてどんな方にどの材料がおすすめなのかを、分かりやすくご紹介したいと思います。
伝統的な和室壁材の魅力
砂壁|日本古来の自然素材
砂壁は、砂とのりを練って混ぜたものを壁に塗りつける、日本古来の伝統的な壁材です。天然砂や砕石に着色や焼成を施したものが使われ、時には貝殻粉や金属粉、色ガラス粉なども加えられて、独特の風合いを演出します。
砂壁の一番の魅力は、なんといってもその調湿効果です。湿気の多い梅雨時期は水分を吸収し、乾燥する冬場は適度に水分を放出してくれるんです。これって、エアコンに頼りがちな現代の住宅には、実はとても貴重な機能なんですよ。
また、カビやダニの発生を抑える効果も期待できますし、主原料が土や砂なので耐火性にも優れています。シックハウスの原因となる有害物質を吸収してくれる機能もあるので、小さなお子様がいるご家庭にも安心してお使いいただけます。
ただし、砂壁にもいくつか注意点があります。施工には高度な左官技術が必要なため、どうしても費用が高めになってしまいます。工期も長めで、一般的な壁紙と比べると時間もかかります。
また、経年劣化や衝撃で砂や粉が落ちることがあるため、定期的なお手入れが必要です。「お掃除が少し大変かも」という声もお客様からいただくことがあります。
聚楽壁|京都生まれの上品な土壁
聚楽壁は、京都の聚楽第周辺で採取される特別な土を使った土壁の一種です。茶室や高級な和室によく使われる、とても上品な仕上がりが特徴です。
聚楽壁の最大の魅力は、その気品ある仕上がりです。自然素材ならではの温かみがあり、本格的な和の雰囲気を演出してくれます。機能面でも優秀で、耐火性、防音性、調湿効果、消臭機能など、現代の住宅に求められる性能をしっかりと備えています。
聚楽壁は地震などの揺れでヒビが入りやすく、汚れやキズも付きやすいという特徴があります。また、施工には専門的な技術が必要なため、費用は比較的高めになります。
2025
現代注目の自然素材
珪藻土|海の恵みが生んだ多機能壁材
最近、バスマットなどでもお馴染みになった珪藻土。実は壁材としても非常に優秀なんです。植物プランクトンの珪藻が長い年月をかけて化石化したものを、石灰やセメント、粘土などと混ぜて作られます。
珪藻土の最大の特徴は、その抜群の吸水性と調湿性です。バスマットで実感されている方も多いと思いますが、あの吸水力が壁全体で発揮されると考えてみてください。湿気対策には本当に効果的なんです。
色のバリエーションも豊富で、和室の雰囲気に合わせて自由に選べます。また、耐火性があり、有害物質を含まない自然素材なので、健康面でも安心です。消臭性にも優れているので、ペットを飼われているご家庭にもおすすめです。
珪藻土壁は表面がもろく、粉が落ちやすいという特徴があります。「最初は少し気になったけど、慣れれば問題ない」というお客様が多いのですが、お掃除の頻度は多少増えるかもしれません。
また、施工期間は長めで、費用も一般的な壁紙と比べると高くなります。ただし、その分機能性は抜群ですので、長期的に考えればコストパフォーマンスは良いと思います。
漆喰|日本建築の粋を現代住宅に
消石灰にスサ(植物繊維)やのりを加えて水で練った漆喰は、日本の伝統建築には欠かせない材料です。お城や蔵でお馴染みの、あの美しい白い壁が漆喰です。
漆喰の表面は非常になめらかで美しく、和室に上品で清潔感のある印象を与えてくれます。機能面でも素晴らしく、強アルカリ性の性質によりカビやダニの発生を抑制し、優れた耐火性、耐久性、防音性を持っています。
調湿性や消臭効果もあり、有害物質を吸収してシックハウス対策にもなります。さらに、静電気を帯びにくいためホコリやゴミが付きにくく、日常のお手入れも比較的簡単なんです。
漆喰の施工には高度な技術が必要で、施工期間も長く、費用も高めになります。また、乾燥の過程で微細なヒビ(ヘアクラック)が入ることもありますが、これは漆喰の特性上避けられないものです。
腰壁|機能性とデザイン性を両立
床から腰の高さ(90cm〜120cm程度)まで板材などを張る腰壁は、和室リノベーションで人気の手法です。汚れやキズが付きやすい下半分を保護しながら、デザインのアクセントにもなる優れものです。
腰壁の最大の利点は、壁の保護機能です。小さなお子様やペットがいるご家庭では、どうしても壁の下の方が汚れたりキズが付いたりしがちですが、腰壁があればその心配がぐっと減ります。
また、上下で異なる素材を使うことで、単調になりがちな壁面にメリハリが生まれ、おしゃれな印象になります。「和室なのにモダンな感じがして素敵」というお客様の声もよくいただきます。
全面改修と比べて費用が抑えられ、工期も短くて済むのも腰壁の魅力です。将来的に上部だけを変更したい場合にも対応しやすく、段階的なリノベーションにも向いています。
壁紙|進化した現代の和室壁材
「和室に壁紙?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、最近の壁紙は本当に進歩しています。和紙調、木目調、織物風など、和室にぴったりの柄が豊富に揃っているんです。
最大の魅力は、手軽さとコストパフォーマンスの良さです。工期が短く、多くの業者が対応可能なため、比較的リーズナブルにリノベーションできます。
機能面でも優秀で、防カビ、防汚、消臭、調湿など、様々な機能を持った壁紙があります。「自然素材じゃなくても、こんなに快適になるなんて」と驚かれるお客様も多いんです。
部分的な補修が難しく、汚れやキズが付いた場合は貼り替えになることが多いです。また、自然素材特有の風合いや機能は期待できません。
失敗しない壁材選びのポイント
ライフスタイルに合わせた選択を
私たちがお客様にいつもお伝えしているのは、「ライフスタイルに合った選択が一番大切」ということです。
小さなお子様がいるご家庭 汚れやキズに強い材料、安全性の高い自然素材がおすすめです。腰壁との組み合わせも効果的です。
ペットを飼われている方 消臭機能のある珪藻土や機能性壁紙、お手入れしやすい漆喰などが向いています。
お手入れを重視される方 漆喰や機能性壁紙など、日常のメンテナンスが比較的簡単な材料がおすすめです。
予算と機能のバランスを考える
「理想を追求したいけど、予算も気になる…」そんなお客様には、段階的なアプローチをご提案することもあります。
例えば、最初は腰壁+機能性壁紙でスタートして、将来的に上部を漆喰に変更するといったプランです。「一度にすべて理想の状態にしなくても大丈夫」ということを、ぜひ覚えておいてください。
実物確認は絶対に必要
カタログや写真だけでは分からない質感、色合い、厚みなどがあります。私たちは必ずお客様にショールームでの実物確認をお勧めしています。「想像していたのと全然違った」ということを防ぐためにも、ぜひ実際に見て、触って確認してください。
まとめ
和室の壁材選びは、確かに悩ましいものです。砂壁、聚楽、珪藻土、漆喰、腰壁、壁紙…それぞれに素晴らしい特徴があり、「これが正解」というものはありません。
大切なのは、お客様のライフスタイル、ご予算、価値観に合った選択をすることです。そして、それを実現するためのプロフェッショナルなサポートを受けることです。
私たちリノベーション会社は、お客様の理想の和室づくりをお手伝いするパートナーです。どんな小さな疑問でも、遠慮なくご相談ください。きっと、お客様にぴったりの解決策を一緒に見つけることができるはずです。
「こんな和室にしたい」「でも、どうすれば良いか分からない」そんな時は、ぜひ一度ご相談ください。お客様の理想の和空間づくりを、心を込めてサポートさせていただきます。
私たちmiyabiでは、物件探し・設計デザイン・施工までをワンストップでお手伝いさせていただいております。
ご希望に応じた物件のご提案や、無理のないローン計画などをご提案します。
そのため、各部門間での情報交換がスムーズで、お客様の時間を無駄にしません。
お客様の理想の住まいづくりをサポートさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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