2024.03.02
リノベーション

【24時間換気システムとは?】リノベーションで後付けできる?

突然ですが、真夏や真冬に窓の結露が気になったことはありませんか?また、「なんか空気がこもっている」「ペットの臭いが不快…」と感じたことのある人は少なくないでしょう。
そのようなお宅の場合は、部屋の“換気”が十分ではないかもしれません。

近年、これらの問題を解決するために導入されているのが「24時間換気システム」です。
今回は、24時間換気システムの概要やメリット、気になる疑問について解説します。

ご自宅のリノベーションについて検討している方は、今回紹介する内容を踏まえて、ぜひ24時間換気システムを取り入れてみてください。

24時間換気システムとは?

築浅の物件などで耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
簡単にいうと家の空気を循環させ、新しい空気を家の中に取り込むシステムのことです。

2003年の建築基準法改正により、『24時間換気システム』が義務付けられました。
一般住宅の場合は、ざっくり説明すると 1時間に0.5回家の空気を新しく入れ替えてくださいね。 という内容です。
義務の背景としては、シックハウス症候群などの健康被害があります。

シックハウス症候群とは・・・?
新建材などから発生する化学物質が原因で住まい手に及ぼす健康被害のことです。
この症状は、家の性能が良くなり 高気密化した住宅が増えたことも一つの要因といわれています。

換気の種類について。1・2・3種換気について

「家の空気を循環させる」 とはどういうことでしょうか?

給気と排気それぞれの方法によって、第一種換気・第二種換気・第三種換気に分類でき、それぞれ建物の用途によって使い分けます。

最も換気能力が高いのが第一種換気で、元々は工場や車庫などに取り入れられていましたが、最近は住宅にも導入されています。

一方、第二種換気は外気を換気扇で室内に取り入れ、排気は自然の力で徐々に行う方法で、住宅においては最も一般的です。

ただし、極端に湿度が高い家ですと湿気がこもる可能性もあり、結露防止にはあまり効果がありません。

そして、最も低コストなのが第三種換気ですが、こちらは気密性の低い住宅の場合には、あまり能力を発揮できないというデメリットがあります。

建築基準法で設置が義務化されている?リフォームの場合は?

平成15年7月1日改正された建築基準法によって、シックハウス対策に係る法令が制定され、これによって、居室内における化学物質の飛散する目的で、24時間換気システムの導入が義務付けられました。

ホルムアルデヒドを発散する建材を使用しない場合 でも、家具からの発散があるため、原則として全て の建築物に機械換気設備の設置が義務付けられ ます。

例えば住宅の場合、換気回数0.5回/h以上 の機械換気設備(いわゆる24時間換気システムなど) の設置が必要となります。

※換気回数0.5回/hとは、1時間当たりに部屋の空気の半分 が入れ替わることをいいます。

引用:国土交通省|シックハウス対策のための規制導入 改正建築基準法

ただし、これはあくまでも新築や増築、大規模なリノベーションなど、自治体による完了検査が入るケースのみに適応されます。

つまり、既存の住宅や、設備機器の取り替えや内装工事など小規模なリノベーションの現場には義務化されていません。

しかし、そのメリットが立証されているため、既存のお住まいについても年々導入件数は増えています。

音が気になる・寒い・電気代がかかる というのは本当?解決方法も

ご自宅に24時間換気システムを導入した方の感想を聞くと、「うるさい」「寒い」「電気代がかかる」というご意見をいただくことがあります。

これだけ聞いてしまうと、「設置するのは嫌」と思ってしまうかもしれませんが、これらの問題を解決するのは決して難しくありません。

そこで、ここではそれぞれの問題についての対策を紹介します。

1.音が気になる

24時間換気は、基本的には、換気扇を24時間つけっぱなしにするためファンの音が気になって仕方ないという方もいます。

しかし、機械が正常な状態であればそれほど大きな音はしません。
音が気になってしまう原因は次のようなことが考えられます。

●メンテナンス・掃除不足
●故障している・機器の寿命
●初期設定ができていない

一番に考えられるのが、きちんとお手入れしていないケースです。
換気扇のフィルターには空気中のホコリやチリがたまるため、定期的な掃除やフィルター交換は欠かせません。

2.寒さが気になる

壁につけられた給排気グリル(給排気口)に手を当ててみると、冷たい空気が出入りしている場合があります。

 

その場合には、適宜グリルの開閉具合を調節しましょう。

ただし、完全に締め切ってしまうと計画的な換気はできません。
調節しても冷気が気になる場合には、カバー付きの給排気グリルを検討してみてください。

3.電気代がかかる

24時間換気扇を回したままにするため、電気代が気になる方も少なくありませんが、結論から言うと「思ったより電気代はかかりません」。

最も電気を使う第一種換気についても、部屋数や広さ、システムによって多少上下するものの、月々の電気代は200〜800円程度です。

確かに安い訳ではありませんが、換気扇を付けずに結露が発生して建物を傷めてしまうリスクを考えると、決して損ではありません。

さいごに

24時間換気システムは、今や新築住宅において必須アイテムとなっていますが、既存の住宅やリノベーション物件についても、取り入れるメリットが多い設備です。

新鮮な空気の中、気持ちよく生活できたりシックハウス症対策になるだけではなく、結露防止など住まいを長持ちさせるためにも欠かせません。

寒い、うるさいなどネガティブな意見もありますが、お手入れを心がけて正しく設定すれば、それほど気にならないはずです。

みなさんの快適な生活環境の整備や住まいの長寿命化のために、ぜひ24時間換気システムの導入を検討してみてください。

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