リノベーションを検討される際、多くの方が直面する悩みがあります。それは「既存の家具がお部屋に馴染まない」「どういった家具を選べばいいのかわからない」といった問題です。実は、こうした悩みの根本的な原因は、リノベーション計画の初期段階でインテリアのテイストを明確に決めていないことにあります。
インテリアテイストを最初に決定しておくことで、内装材の選択から家具の購入まで、一貫性のある空間づくりが可能になります。統一感のある美しい空間は、住む人の心を豊かにし、日々の暮らしをより快適なものにしてくれるでしょう。
今回は、リノベーションを計画されている方、お部屋のコーディネートに悩まれている方に向けて、インテリアテイストの定番スタイルから最新のトレンドまで、詳しくご紹介していきます。それぞれのテイストの特徴や取り入れ方のポイントを理解することで、理想の空間づくりの第一歩を踏み出しましょう。
インテリア定番テイスト5選
🔹ナチュラルテイスト
ナチュラルテイストは、その名の通り自然の温もりを感じられる空間デザインです。白を基調とした明るい空間に、無垢材のフローリング(オーク、メープル、パインなど)を組み合わせることで、自然素材本来の美しさと質感を最大限に活かしています。
このスタイルの最大の魅力は、木目の美しさをそのまま楽しめること、そして自然素材ならではの温かみが感じられることです。忙しい日常から帰ってきたとき、ほっと心が安らぐような居心地の良い空間を求める方に特におすすめのテイストといえるでしょう。
カラーコーディネートは、ホワイト、アイボリー、ベージュなどの優しく柔らかな色味を中心に組み立てます。家具選びでは、木製の素材感を活かしたシンプルなデザインのものを選ぶと良いでしょう。また、観葉植物やドライフラワーなどのグリーンを取り入れることで、より自然との一体感が生まれ、リラックスできる空間が完成します。
近年のトレンドとして注目したいのが「ナチュラルモダンスタイル」です。これは従来のナチュラルテイストに、グレー系のモダンな要素を組み合わせた新しいスタイルで、温かみとスタイリッシュさを両立させた洗練された空間を演出できます。木の温もりを残しながらも、都会的で現代的な雰囲気を取り入れたい方に最適です。

🔹北欧テイスト
北欧テイストは、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、デンマークなどのヨーロッパ北部の国々で生まれ、発展してきたインテリアスタイルです。長く厳しい冬を室内で快適に過ごすために生まれたこのスタイルは、機能性と美しさを兼ね備えた、非常に実用的なデザインが特徴です。
基本的なカラーパレットは、白を基調としたシンプルな色合いです。そこに木製の家具やファブリック製品を組み合わせ、アクセントとして明るく鮮やかな色を使用します。わかりやすい例を挙げると、IKEAの店内で見られるようなインテリアがまさに北欧テイストの代表格といえるでしょう。
北欧インテリアの魅力は、シンプルでありながら遊び心を忘れないバランス感覚にあります。植物や動物をモチーフにしたデザインのクッションやポスター、アースカラーのブランケットやラグなど、温かみのあるアイテムが空間に彩りを添えます。これらのアイテムは、IKEAをはじめとする北欧ブランドの店舗でよく見かける光景そのものです。
北欧インテリアでもう一つ重要なのが照明計画です。日本では部屋全体を均一に明るくするシーリングライトやダウンライトが主流ですが、北欧では異なるアプローチをとります。人が集まるリビングやダイニングをメインに、ぼんやりと優しく明りを灯すことで、落ち着いた雰囲気を演出するのです。デザイン性の高いペンダントライトやスタンドライト、フロアランプなどを複数組み合わせることで、温かく心地よい光の空間が生まれます。
🔹モダンテイスト
モダンとは「最新」や「現代的」という意味を持ち、都会的でスタイリッシュ、そして無機質な美しさを持つインテリアスタイルです。洗練された大人の空間を演出したい方に人気のテイストといえます。
カラーリングは白や黒などのモノトーンですっきりとまとめるパターンと、濃いブラウン系やネイビー、グレーなどを使って重厚感を出すパターンがあります。いずれにしても、シンプルで直線的なデザインの家具を選ぶことで、現代的な洗練された雰囲気を作り出すことができます。
モダンテイストの内装では、素材選びが非常に重要です。大理石やガラス、コンクリート、タイルといった無機質で硬質な素材を効果的に取り入れることで、モダンな空間の雰囲気が一層際立ちます。床材には艶のあるフロアタイルやポリッシュ仕上げのフローリング、壁面には大理石調のタイルやガラスパーテーションなどを採用すると良いでしょう。
色の使い方も重要なポイントです。多色使いは避け、2〜3色程度に色数を抑えることで、統一感のある洗練された空間が完成します。アクセントカラーを入れる場合も、ビビッドな色は避け、落ち着いたトーンの色を選ぶことをおすすめします。
🔹カントリーテイスト
カントリーテイストは、無垢材の家具をふんだんに取り入れた、自然に囲まれた田舎暮らしを連想させる温かみのあるスタイルです。素朴で優しい雰囲気が特徴で、特に女性から高い支持を得ています。
ベースとなる色味は、白、アイボリー、ベージュ、ライトブラウンなどの柔らかく可愛らしい色合いです。そこに観葉植物やドライフラワー、手作り感のあるファブリックアイテム、木製の小物などを加えることで、温もりあふれる空間が完成します。レースのカーテンやパッチワークのクッション、素焼きの鉢植えなども、カントリーテイストによく馴染むアイテムです。
実はカントリーテイストには地域ごとに特徴的なスタイルがあります。アメリカンカントリーは、素朴で力強い印象のアンティーク家具やチェック柄のファブリックが特徴です。ブリティッシュカントリーは、イギリスの伝統的な田舎の家を思わせる、エレガントで上品な雰囲気を持っています。フレンチカントリーは、白を基調とした明るく軽やかな印象で、曲線的なデザインの家具や花柄のファブリックが特徴的です。
🔹インダストリアルテイスト
インダストリアルとは「工業的」「産業的」という意味を持ち、倉庫や工場をリノベーションしたような、無機質でむき出しな雰囲気を持つテイストです。近年、カフェやレストランなどでも多く見られるようになり、特に男性から高い人気を集めています。
このスタイルの最大の特徴は、建築素材をそのまま見せることで生まれる独特の雰囲気です。コンクリートの打ちっぱなし壁、むき出しの配管や配線、スチール製の階段やはしごなど、通常は隠してしまう要素をあえてデザインの一部として見せることで、無骨でクールな空間が生まれます。
家具はブラック、ダークブラウン、グレーなどのダークトーンを中心にコーディネートします。金属製の脚を持つテーブルやチェア、スチールのシェルフ、ヴィンテージ感のある革製のソファなどが特によく似合います。木材を使う場合は、古材や荒々しい質感の無垢材を選ぶことで、金属の無骨さとのバランスが取れた空間になります。
壁面は、実際にコンクリート打ちっぱなしにすることが難しい場合でも、コンクリート調の壁紙やレンガ調の壁紙を貼ることで雰囲気を出すことができます。照明は、工場で使われるようなペンダントライトや、エジソン電球を使ったヴィンテージ照明を選ぶと、よりインダストリアルな雰囲気が高まります。
2025
流行りのテイスト3選
🔸韓国テイスト
近年、若い世代を中心に爆発的な人気を集めているのが韓国テイストです。韓国のおしゃれなカフェをイメージしたような、淡く優しい雰囲気が特徴のこのスタイルは、SNSでも数多く紹介され、日本でも取り入れる人が急増しています。
カラーパレットの中心となるのは、ホワイト、ベージュ、グレージュ、ライトグレーなどのくすんだ淡色カラーです。北欧インテリアがイエローグリーンやコーラルピンクなど鮮やかなカラーをアクセントに使うのに対し、韓国インテリアはベースからアクセントまで一貫して淡いニュアンスカラーで統一するのが特徴です。この繊細な色使いが、柔らかく女性らしい雰囲気を生み出します。
家具は木製のナチュラルなものやファブリックアイテムを中心に選びます。丸みを帯びたデザインの家具や、低めの家具を選ぶことで、韓国カフェのようなリラックスした雰囲気が演出できます。
インテリア小物も重要な要素です。ドライフラワーやパンパスグラス、アロマキャンドル、ゴールドのアクセサリートレイやミラーなど、繊細で女性らしいアイテムを取り入れましょう。ただし、物を置きすぎないミニマルな空間づくりも韓国インテリアの特徴です。必要最小限のアイテムを厳選し、余白を大切にすることで、より洗練された韓国風の空間が完成します。
🔸ホテルライクテイスト
「自宅に居ながらホテルのような非日常的な満足感を味わいたい」という願いを叶えるのが、ホテルライクテイストです。旅行先で宿泊したラグジュアリーホテルの雰囲気や、洗練された洗面空間などを自宅に取り入れたいという方が年々増えています。
ホテルライクテイストのポイントは、高級感のある素材選びとデザイン性の高い家具や小物の配置です。床材には光沢のあるフロアタイルや高級感のあるフローリングを選び、壁面には上質な壁紙や石材調のタイルを使用します。家具はモノトーンやダークトーンでまとめ、シンプルながらも存在感のあるデザインのものを選ぶと良いでしょう。
水回りのデザインも重要です。ホテルのような洗面台やバスルームを実現するには、大理石調のカウンター、おしゃれな水栓金具、大きな鏡とサイド照明などの要素を取り入れます。タオルやアメニティの見せ方にもこだわり、ホテルのように整然と配置することで、一気にホテルライクな雰囲気が高まります。
照明計画もホテルライクな空間づくりには欠かせません。ホテルの照明が落ち着いて感じられるのは、間接照明やダウンライトを効果的に使った光の演出によるものです。天井全体を明るくするのではなく、必要な場所に必要な明るさを配置し、陰影を意識した照明計画を立てることで、高級感と寛ぎの雰囲気が生まれます。
🔸和モダンテイスト
日本の伝統的な美意識と現代的なデザインが融合した和モダンテイストは、幅広い世代から支持される人気のスタイルです。新しく建てられた旅館やホテルなどでもよく見られるこのスタイルは、日本人の心に響く落ち着きと、現代生活に適した機能性を両立させています。
和モダンの特徴は、畳や障子、格子といった日本古来の要素を、スタイリッシュな現代的空間に取り入れることです。たとえば、リビングの一角に畳の小上がりスペースを設けたり、空間の間仕切りに格子戸を使用したりすることで、和の雰囲気を程よく演出できます。
カラーコーディネートは、黒や濃茶、墨色などの深い色と、白や生成りなどの明るい色を組み合わせ、コントラストを効かせます。自然素材である木材や和紙、い草、竹なども積極的に取り入れ、自然との調和を大切にします。
照明は間接照明を効果的に使い、柔らかく落ち着いた光の空間を作ります。和紙を使った照明器具やペンダントライトなどを選ぶことで、和の雰囲気がより一層高まります。
和モダンテイストの魅力は、スタイリッシュでありながらも、どこか懐かしく心が安らぐ空間を作れることです。日本独特の「和」の要素は、やはり日本人の心に深く響き、真の意味でのリラックスをもたらしてくれます。
まとめ
今回は、リノベーションやお部屋のコーディネートに役立つインテリアテイストを、定番スタイル5選とトレンドスタイル3選に分けてご紹介しました。それぞれのテイストには独自の特徴があり、家具や雑貨、素材選びのポイントを押さえて上手に取り入れることで、理想の空間を実現することができます。
リノベーションを成功させる最大のコツは、計画の初期段階でインテリアテイストを明確に決めておくことです。テイストが決まっていれば、内装材の選択も家具選びもスムーズに進み、最終的にまとまりのある美しい空間が完成します。逆に、テイストが定まらないまま進めてしまうと、個々の要素は素敵でも全体としてちぐはぐな印象になってしまうことがあります。
今回ご紹介した8つのテイスト以外にも、ヴィンテージテイスト、シャビーシックテイスト、ボヘミアンテイスト、西海岸テイストなど、さまざまなインテリアスタイルが存在します。また、複数のテイストを組み合わせた「ミックススタイル」も人気です。たとえば、北欧とモダンを組み合わせた「北欧モダン」、インダストリアルとヴィンテージを組み合わせた「ヴィンテージインダストリアル」など、自分だけのオリジナルスタイルを作ることも可能です。
大切なのは、自分がどんな空間で暮らしたいか、どんな気持ちで毎日を過ごしたいかをイメージすることです。インテリア雑誌やSNS、ショールームなどで実例を数多く見て、心惹かれるテイストを見つけてください。そして、そのテイストの特徴をしっかりと理解し、一貫性を持って空間づくりを進めていくことが、理想の住まいを実現する近道となります。
miyabiでは、物件探しからリノベーションまで、お客様の理想の住まいづくりを総合的にサポートしております。インテリアテイストの選び方から具体的なデザイン提案、施工まで、経験豊富なスタッフが丁寧にご対応いたします。お部屋のコーディネートやリノベーションに関するご相談がございましたら、どんな小さなことでもお気軽にお問い合わせください。あなたの理想の空間づくりを、私たちがお手伝いいたします。
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