2025.07.17
インテリア

アーチ壁・三角壁のメリットデメリット。施工例付き

リノベーションやリフォームの計画において、開口部分の下がり壁をアーチや三角の壁にしたいというご相談を、お客様から頂くことが非常に多くなっています。Instagramやmiyabiの施工事例をご覧いただくと、確かに人気の高さがよくわかりますね。丸みや個性的なデザインを壁に取り入れることで、見た目が可愛らしくなり、お部屋全体の印象が劇的に変わります。そのため、プラン提案時にもお客様によくご提案させていただいております。

今回は、アーチ壁・三角壁を作るにあたってのメリットとデメリットを詳しくご紹介していきます。最後には実際の施工例もございますので、ぜひ参考にしてください。

アーチ壁・三角壁とは?

一般的な開口部分の垂れ壁(下がっている壁)は天井と平行な直線的な形状ですが、アーチ壁・三角壁は、その名の通り壁をアーチ型や三角型にデザインしたものです。最近では、おしゃれな空間づくりのため、あえて壁を設置することもありますが、多くの場合は以下のような目的で採用されています。

空間を緩やかに分けたいけれど扉を付けるほどでもない場合や、構造上取りたくても取れない壁に、おしゃれなアクセントとしてアーチ壁を取り入れるケースが一般的です。特に、キッチンとダイニングの境界、パントリーへの入り口、シューズクロークの入り口などで人気があります。

※アーチ壁は建築業者によってR(アール)垂れ壁と呼ばれることもあります。

アーチ壁の作り方

アーチ壁は、四角や三角の壁を作るよりも手間と技術が必要です。下地の作り方には大工さんによって違いがありますが、基本的な工程は以下の通りです。

まず、設計段階でどのくらいのアーチを作るかを明確に決めておきます。アーチの半径や高さ、全体のバランスを慎重に検討する必要があります。

次に、大工さんにアーチ状に合板をカットしてもらい、骨組みとなる下地を作ります。この工程では、正確な測量と丁寧な加工が重要になります。

その後、曲げベニアという特殊な材料を使用します。曲げベニアは通常のベニヤと異なり、柔軟性があり曲線に沿って曲がる特性を持っています。この材料を使ってアーチ部分の表面を形成していきます。

このようにしてアーチ壁の基本構造が完成します。その後は他の壁と同じように下地処理を行い、壁紙を貼って仕上げていきます。

アーチ壁・三角壁のメリット

空間がオシャレになる

空間を緩やかに仕切ることができるのが垂れ壁の最大の特徴です。しっかりと区切ってしまうと空間が狭く感じてしまうことがありますが、無理に空間を分けず垂れ壁を使用することで、扉がなくても空間を区切りつつ、同時に繋げることができます。

アーチ壁は優しい雰囲気を演出し、洋風の住宅との相性が非常に良いです。一方、三角壁は壁紙との合わせ方によってはモダンな雰囲気を作り出すことも可能です。どちらも空間に個性と魅力を与えてくれます。

防煙効果になる
垂れ壁は火災が発生した場合に防煙効果を発揮します。本来、防煙壁としての基準を満たすには、天井から50cmの高さが必要とされています。50cmも下げて作る方は少ないかもしれませんが、少しでも壁があると煙は上に向かう性質があるため、しばらくの間は壁より外に煙が行かないようになります。そのため、特にキッチン周りで採用されることが多いのです。

アーチ壁・三角壁のデメリット

コスト面

垂れ壁をアーチ壁・三角壁にするには、通常の直線的な壁よりも手間がかかるため、費用が高くなります。特にアーチ壁を作成する際に必要な曲げベニアは、通常のベニヤと比べて価格が高めです。

また、大工さんによっても得意不得意がありますので、施工経験が豊富かどうかを事前に確認しておくことをお勧めします。経験の少ない職人が施工すると、仕上がりに差が出る場合があります。

壁紙の仕上げが難しい

アーチ部分をどのように仕上げていくかが最も悩ましい部分です。最も良く採用されるのは壁紙仕上げで、比較的価格を抑えながらスッキリと仕上げることができます。

しかし、壁紙仕上げの場合、物をぶつけてしまえば剥がれてしまうリスクがあります。普通の開口部よりも剥がれやすくなるケースがあるのが現実です。また、柄物の壁紙を使用すると模様がずれてしまうこともあるため、なるべく丈夫でシンプルなものをお勧めします。

物をぶつけてクロスを傷つけたくない方には、枠材を入れることをお勧めします。出入りする場所ですので傷は当然つきやすくなります。ご自身の暮らし方を考えて、必要かどうか検討してみてください。

部屋が狭く感じたり暗くなる

本来ない空間に壁を作ることになるため、設置する場所によっては圧迫感を感じることがあります。よく施工するキッチンからパントリーの境界やシューズクロークの入り口など、光の入りにくい場所にあることが多いため、何も考えずに垂れ壁を配置すると、暗くなってしまうこともあります。

暗くなることを想定し、照明計画はしっかりと打ち合わせしておきましょう。適切な照明配置により、デメリットを最小限に抑えることができます。

メンテナンスの難しさ

アーチ壁や三角壁は、直線的な壁と比べて掃除やメンテナンスが若干困難になる場合があります。特にアーチ部分は手の届きにくい角度があるため、日常的な清掃に注意が必要です。

miyabiの施工例

クローゼット

クローゼットの入り口にアーチ壁を設置することで、収納スペースへの入り口が優雅な印象になります。白を基調とした仕上げで、清潔感と上品さを演出しています。

 

パントリー

キッチンからパントリーへの境界にアーチ壁を設置した例です。料理をしながらでも圧迫感を感じることなく、自然な空間の区切りを実現しています。

 

シューズクローク

玄関からシューズクロークへの入り口に三角壁を採用した例です。モダンなデザインで、玄関全体をスタイリッシュに演出しています。

 

リビング収納

リビングの収納スペースにアーチ壁を設置し、中にアクセントクロスを貼った例です。収納という実用性を保ちながら、おしゃれな空間を作り出しています。

 

 

 

 

成功のポイント

アーチ壁・三角壁を成功させるためには、以下のポイントを押さえることが重要です:

設計段階での綿密な計画:寸法や形状を正確に決めておく

経験豊富な職人の選定:施工実績を確認する

適切な材料選択:用途に応じた壁紙や仕上げ材を選ぶ

照明計画の検討:暗くならないよう照明配置を工夫する

メンテナンス性の考慮:日常的な手入れのしやすさを考える

さいごに

今回は、お部屋のアクセントとしても人気の高いアーチ壁・三角壁について詳しくご紹介しました。リノベーション、リフォームを考えている方で、一カ所でも取り入れてみたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

アーチ壁・三角壁は、適切に計画・施工すれば、お住まいの価値を大きく向上させる素晴らしい要素となります。コストやメンテナンス性などのデメリットも理解した上で、ご自身のライフスタイルに合った選択をしていただければと思います。

アーチ壁・三角壁の他の施工事例をご覧になりたい方は、当社ホームページに掲載されていますが、Instagramなどで「アーチ壁・三角壁」を検索していただけますと、たくさんの施工例をご覧いただけます。

miyabiでは物件探しからのリノベーションまで一貫して行っております。アーチ壁・三角壁に関するご相談や、リノベーション全般についてご質問がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。お客様の理想の住空間づくりをサポートさせていただきます。

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