2023.06.03
リノベーションリフォーム

オール電化にリフォームは可能?メリット・デメリット注意点も解説

リノベーションやリフォームを検討する際に、オール電化の導入を検討する人も多いかと思います。
どの程度の費用が必要なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、費用相場やメリット・デメリット、注意点についてご紹介します。

オール電化住宅とは?定義とメリット

オール電化住宅とは、調理や給湯、冷暖房など家庭内の熱源のすべてを電気にした住宅のことです。通常、家庭のお風呂やキッチンには、電気とあわせてガス(都市ガスやプロパンガス)を使用するのが一般的です。
一方オール電化住宅ではガスを使用せず、熱源は電気に一本化されているのが特徴です。
そんなオール電化住宅のメリットは主に下記3つです。

●光熱費を削減できる

オール電化にすればガスを使用しないため、ガス料金の支払いが発生しません。電気料金についても以下のような方法により光熱費を抑えやすくなります。

1.IHクッキングヒーターをはじめとした熱伝導率が高く消費電力を抑えやすい設備を使う
2.エコキュートや電気温水器などで、電気料金が安い深夜にお湯を沸かしておく

●ガスによる事故や火災のリスクを減らせる

オール電化住宅ではガスを使用しないので、ガス漏れによるガス中毒、引火によるガス爆発といったリスクを減らせるのもメリットです。

IHクッキングヒーターではガスコンロのように火を使って調理しないので火災が発生する可能性も低くなります。なかには地震の揺れを感じると自動で停止する機能が備わったものもあり、安全性は高いといえます。

●火災時の復旧が早い

地震や台風などの影響で電気やガスなどのライフラインがストップした場合でも、電気は復旧が早い傾向があります。
災害が発生してガスが止まったとき復旧するためにはガス漏れの有無の確認に時間がかかるのが一般的です。一方で電気は速やかな復旧が期待できます。

●IHクッキングヒーターは室内の空気を汚さない

IHクッキングヒーターは、内部のコイルに電流が流れることによって発熱します。火を使わないので、ガスが燃焼する際のにおいや二酸化炭素は発生しません。
室内の空気を汚すことがなく、においを気にせず料理ができるのはメリットです。

オール電化住宅にするデメリット

オール電化住宅にはデメリットもあります。可能な対策も踏まえたうえで、メリットとデメリットを比較して検討するのがおすすめです。

●停電時には熱源を使えない

オール電化住宅にすると停電時は熱源を使えなくなるのがデメリットです。ガスを併用している住宅であれば、コンロでお湯を沸かしたり料理したりできますが、オール電化住宅だと調理はできません。
したがって、あらかじめカセットコンロやガスボンベなどを用意しておくのがおすすめです。

●IHクッキングヒーターの調理器具が限定される

オール電化住宅ではガスが使えないため、キッチンには電気を熱源とするIHクッキングヒーターを備えて料理することとなります。

IHクッキングヒーターは、火を使わないため火災が発生しにくいのがメリットですが、中華料理のような強い火力が必要な料理には適していません。したがって、そのような料理をつくるのが好きな人には、やや物足りなく感じる可能性があります。

また、IHクッキングヒーターでは電気を通さないタイプの調理器具は使えません。例えばガラスや土鍋など陶磁器などが挙げられます。また鍋底形状はトッププレートに密着するような平らでなければないので、脚があるものや底の丸いタイプや使えないなど、使える調理器具には制限があります。そのため、これまで使用していた調理器具が使用できない場合には、新たに買いそろえる必要があります。

オール電化住宅で使用される設備の種類とリフォーム費用

オール電化住宅にするときは、どのような設備を導入するのでしょうか。
費用の目安とあわせて紹介します。費用などはエリアや設備のグレード、工事の規模によっても異なるため、目安としてご覧くださいませ。

●IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーターとは電磁波を利用して発生させた熱で調理する設備のことでシステムキッチンの調理台に埋め込む「ビルトインタイプ」と「据え置きタイプ」の2種類があります。表面が平らになっているためお手入れしやすいのが特徴です。

熱伝導率がよいことから光熱費を抑えられるのもポイントだといえるでしょう。
導入する際には、IHクッキングヒーター本体の代金とブレーカーを200Vに変更するための工事費が必要になります。これらをふまえ、IHクッキングヒーター導入にかかる費用の目安は25万円~40万円を見込んでおくとよいでしょう。

●エコキュート・電気温水器

オール電化住宅ではガス給湯器の代わりにお湯を沸かす熱源としてエコキュートか電気温水器のいずれかを導入します。それぞれには以下のような違いがあります。

【エコキュート】

お湯を沸かす仕組み:屋外の空気の熱と電気を使い、ヒートポンプの原理でお湯を沸かす

設置するスペース:給油タンクとヒートポンプの両方を設置するスペースが必要

電気代:電気温水器よりも消費電力が少ないので安くなる

【電気温水器】

お湯を沸かす仕組み:給湯タンクの中のヒーターを熱源としてお湯を沸かす

設置するスペース:給湯タンクのスペースだけでよい

電気代:電気だけが熱源なので、エコキュートよりランニングコストが高くなる

エコキュートや電気温水器を導入するには、本体費用と工事費用がかかります。
エコキュートの場合、導入費としてはおよそ60万円〜100万円を見込んでおくとよいでしょう。
なお、本体の費用はタンクの容量によって違い、容量が大きくなるほど高くなります。家族の人数やライフスタイルに応じ、適切なサイズを選びましょう。

●床暖房

オール電化住宅ではガスや石油の代わりに、電気を使った暖房器具を使用します。
そのひとつが床暖房です。電気を使用する床暖房には、以下の2種類があります。

●電気式床暖房:床暖房器具に仕込まれた電気ヒーターで温めるタイプ
●温水式床暖房:電気で温水をつくり、床の下に流して温めるタイプ

一方、電気式は、導入費用は比較的安価ですが、日中の利用は割引ではない通常の電気料金がかかります。したがって、温水式と比較するとランニングコストは割高になるのが一般的です。電気式床暖房の1畳あたりの導入費用は、6万円〜10万円が相場です。

●太陽光発電

オール電化住宅では、太陽光発電を併用するケースもあります。太陽光発電とは、屋根に設置した太陽電池で発電し、家庭で消費した電気をまかなうシステムのことです。

太陽光発電では家庭内で消費しきれなかった余剰電力は電力会社に売電できるのもポイントです。太陽光発電は、蓄電池を設置すれば蓄電できるので停電時にも備えられます。太陽光発電を導入するのにかかる費用は、発電の強さやメーカー大きさにもよって異なりますが100万から200万円が目安です。

オール電化にする際の注意点や電気代の節約ポイント

自宅をオール電化住宅にした場合でも、導入した設備の使い方や設置方法によっては、必ずしも光熱費が安くなるとは限りません。

たとえばエコキュートは、外気を取り込み利用することで水温を上げる仕組みになっています。外気温が高い場所に設置すれば早くお湯を沸かせる一方で、外気温が低い場所に設置した場合には時間がかかり、電気代が高くなる可能性があります。
したがって、設置場所には注意が必要です。

またオール電化住宅にしたのにもかかわらず、通常の電気料金で使い続けていると、電気料金を抑えるのは難しくなります。多くの電力会社では、オール電化住宅に対応するために、深夜帯の電気料金が安くなるプランを用意しています。オール電化のメリットを享受するなら、そういったタイプへの契約変更を検討しましょう。

ただし、家族が日中家で過ごす時間が長く、夜間よりも昼間のほうが電気を多く消費するような家庭では、深夜電力のほうが安いタイプに切り替えると損をする場合もあります。

電力会社によっては、土日祝日の料金を安くしたり、早朝の時間帯に割引料金を設定したりするなど、さまざまなプランを用意しているので家族のライフスタイルにあったものを選ぶとよいでしょう。

さいごに

マイホームをオール電化にリノベーション・リフォームするかは、メリット・デメリットを比較して決めることが大切といえるでしょう。

また、オール電化のメリットを享受するには、導入する設備の設置場所や使い方、電気料金のプランを考慮する必要があります。今回ご紹介した内容を参考にして理想のリノベーション・リフォームを叶えましょう。

 

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