椅子に座ってテーブルに向かった時、何となく座り心地が悪いように感じたことはありませんか。?
最近では在宅ワーク続きで、家のテーブルでPC作業をずっとしているとやたらと肩が凝るという人もいるかもしれません。こうした問題に共通する原因は、テーブルと椅子の高さが合っていないことがあります。テーブルと椅子の高さの関係を意識するだけで、状況が改善される可能性があるのです。
今回は、テーブルと椅子の高さの関係に着目して、意識すべきポイントや用途ごとの考え方について解説していきます。
高さの基本は「差尺」
椅子の座り心地や作業のしやすさには、テーブルと椅子の高さが関係しているのはお話しした通りですが、そもそもどの部分の高さに気をつければいいのでしょうか。
高さの基準になる「差尺」
テーブルと椅子の高さを見る上で大切になってくるのが「差尺(さじゃく)」と呼ばれる値。これは、テーブル天板の高さと椅子座面の高さの差を指すものです。差尺が小さいほどテーブルが低く感じ、反対に差尺が大きいほどテーブルは高く感じます。食事をするのか、仕事をするのかといった目的に応じて向いている差尺は異なりますが、まずは基本となる差尺の目安を押さえておくのがいいでしょう。
理想的な差尺の計算方法とは?
当然のことながら、理想とされる差尺は座る人の体格によって異なります。その人に適した差尺を求める方法として、次のような計算式が知られています。
「最適な差尺(cm)≒ (座高 ÷ 3)− 2」
日本人の座高はおおむね身長の53〜55%と言われているため、身長×0.53〜0.55でだいたいの座高を求めることが可能。仮に身長160cmの人であれば、座高は160×0.53〜0.55≒「85〜88cm」ということになりますね。ここから、身長160cmの人にとって最適な差尺は(85〜88÷3)−2≒「26.3〜27.3cm」と求めることができるのです。
日本人の平均身長は男性172cm・女性158cmと言われていますので、一般的に理想的な差尺は30cm程度と考えればいいでしょう。
まずは座りやすい椅子を選ぶ
引用:https://www.condehouse.co.jp/products/detail.php?product_id=314&category_id=10
座り心地を左右する指標として差尺をご紹介しましたが、「差尺はテーブルと椅子の高さの差である」という点に注目してみましょう。つまり、テーブルと椅子を選ぶ時には、両者の高さのバランスを考慮して選ぶべきということになります。
この時、テーブルと椅子、どちらを先に選ぶのがいいのでしょうか。結論から言うと、デザインや特定の商品へのこだわりがない状態であれば、椅子から選ぶのがおすすめです。
なぜかと言えば、椅子は座り心地に直接影響するから。テーブル自体は物を置く場所であり、素材の違いはあれど体に対して直に影響することは考えづらいですよね。一方で、椅子は素材や座面の高さによって、体への負担が大きく変わってきます。椅子が合わないと、腰を痛めたり姿勢が悪くなったりといった問題が発生する可能性もあるのです。
以上を踏まえると、まず体にフィットする椅子を選んだ上で、そこから最適な差尺の取れるテーブルを選ぶという手順を踏むといいでしょう。
ダイニングテーブル、理想の高さとは?
テーブルと一口に言っても、食事をするダイニングテーブル・くつろぐためのリビングテーブル・仕事をするためのワークテーブルなど、用途別にさまざまな種類があります。先ほど理想的な差尺の計算方法をご紹介しましたが、これはあくまでも一般論。用途に応じて、向いている差尺は異なってくるのです。ここからは「食べる」「仕事をする」という2つの用途別に、適したテーブルと椅子の高さについて見ていきましょう。
まず、一般的なダイニングテーブル+椅子の組み合わせであれば、先述の計算方法で求めた差尺で問題ありません。座面が40cm程度、テーブルの高さが70cm程度という組み合わせが平均的と言えるでしょう。お子さんや低身長の人が使う場合には、クッションや座布団などを使って座面を高くすると使いやすくなります。
最近では、ソファとダイニングテーブルを組み合わせて使う家も増えてきていますよね。ソファは沈み込みがありますので、その分を考慮に入れて差尺を2~3cm少なめに見積もっておくのがおすすめ。また、くつろぐスペースであるリビングスペースの機能を兼ねている場合には、座面とテーブルの高さを低めにすることでゆったりと過ごすことができます。
仕事をするためのデスク、疲れにくい高さとは?
新型コロナウイルスの影響で、在宅ワークをするようになったという人も多いのではないでしょうか。会社のデスクはPC作業や事務作業を前提とした作りですが、家にあるテーブルがそうとは限りません。ダイニングテーブルやリビングテーブルで作業していると、肩凝りや首凝りがひどくなってしまうことがあります。
これは、PCのタイピングを行う場合、差尺が低めの方が向いているため。富士通によると、PC使用時の椅子の高さは「37〜43cmで調整できるもの」、デスクは「60〜72cmで調整できるもの」が適しているとされています。単純計算すると、一番低い場合の差尺で23cmということになりますから、計算式から算出できる差尺と比較すると低いことがわかりますね。
(出典:富士通株式会社)
食事する時と異なり、肘の角度が90度以上にすることで体の負担を軽減できると言われており、テーブルの天板は低めが理想なのです。ダイニングテーブルを使って仕事をするのであれば、普段使っているものよりも少し高めのワーキングチェアを合わせることで、快適性がアップするかもしれません。
まとめ
テーブルと椅子の高さを考える上で大切な「差尺」という基準についてお話しした上で、用途によって最適な差尺が異なるということをお伝えしてきました。在宅ワークが増えるほど、座って作業する時間も増えていきます。今まで以上に、テーブルと椅子の高さの関係を考えることの重要性が高まっていると言えるでしょう。
最近肩凝りがひどい、何だか食事がしづらいと感じている人は、テーブルと椅子の高さを見直してみてはいかがでしょうか。
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