トイレは毎日使う場所で使用頻度が高いため、快適に過ごせる空間にしたいですよね。リノベーションでトイレを交換する際、多くの方が便器や壁紙、アクセサリーに注目しがちですが、実は床材選びも非常に重要なポイントなんです。
床材一つで、お掃除のしやすさやメンテナンス性、そして空間全体の印象が大きく変わります。しかし、「どの床材がいいのだろう」と迷われる方も多いのが現実です。そこで今回は、トイレにおすすめの床材や選び方のポイントについて、リノベーションのプロの視点から詳しくご紹介していきます。
トイレの床材に求められる条件とは?
まず、トイレという空間の特徴を考えてみましょう。トイレは住宅の中でも特殊な環境です。水回りであることはもちろん、狭い空間であるため湿気がこもりやすく、臭いも気になりやすい場所です。また、家族みんなが一日に何度も利用するため、清潔さを保つことが何より大切です。
こうした特徴を踏まえると、トイレの床材には以下のような条件が求められます:
耐水性があり、水濡れに強いこと
汚れが付きにくく、付いても落としやすいこと
抗菌・防臭効果があること
お手入れが簡単であること
滑りにくく安全であること
デザイン性も兼ね備えていること
これらの条件を満たす床材を選ぶことで、快適で清潔なトイレ空間を長期間維持することができます。
2025
トイレにおすすめの床材4選
床材はたくさんの種類がありますが、今回は実際によく施工するおすすめのものを4つピックアップし、それぞれの特徴とメリット・デメリットをご紹介していきます。
1. クッションフロア
特徴 塩化ビニール製でできたクッション性のあるシート状の床材です。トイレの床材として最も多く利用されており、遮音性や衝撃吸収性、消臭効果などの機能性にも優れているにも関わらず、価格もリーズナブルです。
メリット
耐水性があり水を吸収しにくいため、汚れが付きにくい
汚れが付いても拭き掃除で簡単に落とせる
豊富なデザインバリエーション(木目調、石目調、タイル調など)
施工が比較的簡単で工期が短い
コストパフォーマンスが優秀
足触りが柔らかく、転倒時の衝撃を和らげる
デメリット
柔らかい素材なので、重いものを置くと痕が残りやすい
尖ったものでの傷がつきやすい
ビニール製のため通気性が悪く、湿気がこもりやすい
経年劣化により端部が浮いてくることがある
高温に弱く、熱いものを落とすと変形する可能性がある
クッションフロアは初期費用を抑えたい方や、賃貸物件のリノベーションに特におすすめです。最近では、本物の木や石と見分けがつかないほどリアルなデザインのものも多数登場しています。
2. フロアタイル
特徴 フロアタイルはポリ塩化ビニール製とセラミック製の2種類があります。フローリングの見た目がお好みだけど費用を抑えたいという方におすすめの選択肢です。デザインは、木目調のものから石目調のものまで豊富に揃っており、ワックスがけなどのメンテナンスも不要でお手入れが簡単です。
メリット
表面が硬く加工されているため、土足部分にも使用できるほど高い耐久性
汚れに強く、傷が付きにくい
リアルな質感で高級感がある
部分交換が可能なため、汚れや傷が目立つ部分だけ交換できる
寸法安定性に優れ、反りや収縮が少ない
デメリット
防音性が低く、マンションでは防音基準に達しない場合がある
タイル同士の継ぎ目に汚れが入り込む可能性がある
クッションフロアに比べて施工に時間がかかる
硬い素材のため、足が疲れやすい場合がある
初期費用がクッションフロアより高め
フロアタイルは、見た目の美しさと実用性のバランスを求める方に人気です。特に、来客時の印象も大切にしたい1階のトイレなどにおすすめです。
3. フローリング
フローリングには一般的に無垢フローリングと複合フローリングの二種類があります。
無垢フローリング 切り出した天然木をそのまま板状に加工して作ったフローリングです。使われている木の種類によって、香りや硬さ、色などの特徴が異なります。
メリット
肌触りが良く、木の香りでリラックス効果が期待できる
天然木ならではの温かみと高級感
調湿効果があり、室内の湿度を調整してくれる
経年変化による色味の変化を楽しめる
デメリット
水に弱いため、変色や腐食のリスクがある
膨張や収縮により反りや隙間ができやすい
定期的なメンテナンス(オイル塗装など)が必要
初期費用・メンテナンス費用が高い
汚れが染み込みやすい
複合フローリング 合板の上に天然木や木目調のシート、薄い木の板を貼り合わせたものです。
メリット
お手入れが楽で、日常的なメンテナンスはほぼ不要
反りや隙間割れのリスクが少ない
床暖房に対応しているものもある
無垢フローリングより安価
寸法安定性に優れている
デメリット
無垢フローリングと比べると木の質感が弱い
傷の補修が難しく、深い傷は目立ってしまう
表面材が薄いため、研磨による補修ができない
水濡れに対する注意は必要
フローリングは、トイレにも統一感のある床材を使いたい方におすすめです。ただし、水濡れ対策として適切なコーティングを施すことが重要です。
4. タイル
特徴 タイルは高級感があり、耐水性・防汚性に優れていて掃除がしやすいことが特徴です。セラミックタイル、磁器タイル、天然石タイルなど、素材や仕上げによってさまざまな表情を楽しめます。
メリット
フローリングなどと比べて硬く、衝撃に強い
特に磁器タイル・セラミックタイルは、物を落としてもほとんど傷がつかない
デザイン性に優れ、トイレ空間に高級感や重厚感を演出
耐久性が非常に高く、長期間美しさを保てる
防水性・防汚性が抜群
カビや細菌の繁殖を抑制する効果
デメリット
一枚一枚手作業で貼るため、施工費が高くなる
冬場はタイルが冷たくなり、素足では寒く感じる
目地部分に汚れが溜まりやすい
硬すぎて足が疲れやすい場合がある
割れた場合の補修が困難
タイルは、デザイン性と機能性を両立したい方におすすめです。特に、ホテルライクな高級感のあるトイレ空間を目指す方には最適な選択肢といえるでしょう。
トイレの床材を選ぶ重要なポイント
水や汚れに強いかで選ぶ
最も重要なポイントは、やはり耐水性があるものを選ぶことです。水に弱い床材ですと、シミやカビの発生、床材の剥がれなどが起こる可能性があります。
また、防汚コーティングが施されている素材を選ぶと汚れが付きにくくなり、掃除の頻度を減らすことができます。最近では、光触媒コーティングや抗菌コーティングが施された床材も多く登場しており、より衛生的な環境を保つことができます。
掃除のしやすさで選ぶ
トイレは尿の飛び散りや手洗い時の水滴などで汚れやすい場所です。そのため、凹凸がないフラットな床材や、汚れが付きにくい加工をした床材を選ぶとよいでしょう。
特にタイルは耐水性や防汚性は高いのですが、目地に汚れが染み込んでしまうと掃除が大変になります。デザイン性を優先するなら話は別ですが、メンテナンスのしやすさを求めるなら、できるだけ目地を狭くするか、汚れが目立ちにくいカラー目地を使うのがおすすめです。
消臭効果があるものを選ぶ
トイレは狭い空間のため臭いがこもりがちです。臭いがこびりついてしまうと、毎回入る度に不快な思いをすることになってしまいます。
抗菌や防臭といった機能性を持った床材を選ぶことで、臭いの発生を抑制することができます。また、消臭機能付きの床材も多数販売されており、アンモニア臭などの特有の臭いに対して効果的です。
空間に合っているかで選ぶ
壁紙や便器のデザインと調和する床材を選ぶことも重要なポイントです。従来は白い便器に白い壁紙、シンプルな床材という組み合わせが定番でしたが、最近は便器の色も選べるようになりました。
また、壁紙も豊富な種類が用意されており、リビングに貼るのは勇気が出ないような個性的な柄を、トイレ空間で楽しまれる方も増えています。そのため、壁紙と床材のバランスがより重要になってきています。
失敗しない床材選びのコツ
実物サンプルを必ず確認する
カタログやWebサイトの写真だけでは、実際の質感や色味は分かりません。必ず実物のサンプルを取り寄せて、実際のトイレ空間で確認することをおすすめします。照明の当たり方によっても印象が大きく変わるため、朝・昼・夜の異なる時間帯での見え方もチェックしましょう。
将来のライフスタイルも考慮する
現在の生活スタイルだけでなく、将来的な変化も考慮して選ぶことが大切です。例えば、高齢になったときの安全性や、小さなお子様がいるご家庭では清潔性をより重視するなど、長期的な視点で検討しましょう。
施工業者との相談を重視する
床材選びは、施工業者との相談が非常に重要です。住宅の構造や既存の設備との兼ね合い、予算とのバランスなど、プロならではの視点でアドバイスをもらいましょう。
まとめ
今回はトイレの床材の種類や選び方についてご紹介しました。ご紹介した以外にもさまざまな床材があり、それぞれに特徴があります。
大切なのは、トイレ空間をおしゃれにするだけでなく、お掃除のしやすさや耐久性などの機能面もバランス良く考慮することです。毎日使う場所だからこそ、見た目の美しさと実用性を両立した床材選びを心がけましょう。
リノベーションは一度行うと長期間使い続けるものです。後悔のない選択をするためにも、じっくりと検討し、分からないことがあれば遠慮なく専門業者に相談することをおすすめします。
miyabiでは物件探しからリノベーションまで一貫してサポートしております。トイレの床材選びでお悩みの際は、お気軽にご相談ください。あなたのライフスタイルに合った最適な提案をさせていただきます。
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