2021.11.10
不動産

マンションのメリットデメリットについてⅠ

マイホームを考える際にまず悩むのが「マンション」or「戸建て」のどちらを選ぶのか…、ご家族内で意見が分かれることも。

”マイホームといえば、一戸建て”
という意識をお持ちの方もまだまだ多くいらっしゃいますが、マンションはマンションなりのメリットもたくさんあります。

今回は、”マイホームを購入”する際のマンションのメリットついてご紹介し次回、デメリットについてご紹介していきます。

暮らしの観点から見るマンションのメリットについて

1.立地が良い
生活は、住まいの中だけで完結するわけではありません。
仕事や学校、買い物や趣味、休日のお出かけなど、私たちは住まいの外でもさまざまな活動をしています。

職場までのアクセスや、最寄り駅に特急や急行が停車する学校・保育園・病院が近くにある、スーパーやコンビニが多い。立地が良いと、生活の利便性がぐんと向上します。

一般的な傾向として、マンションは、都心部や駅地の物件が多く、好立地の住まいを手に入れやすいといえます。

近年は、立地を理由としてマンションを選択する人が増えている傾向にあります。
国土交通省の「住宅市場動向調査」によると、マンション購入者の6割から7割の人が「立地環境が良かったから」マンションにしたと回答しています。
一戸建てに比べると、立地を理由にした割合が2割から3割高くなっています。

また、立地条件の良い地域は地価も高くなるので専有する土地が広い一戸建てに比べて、マンションは割安な価格で購入することが出来ます。

2.セキュリティが充実している

共用部分の防犯カメラやオートロックなど、初めから対策が取られていて、防犯性が高い物件が多いのは、マンションならではのメリットでしょう。

管理者が常駐していて、エントランスから入ってくる人を監視していたり、夜間の見回りを行っている物件も存在します。
警備会社と契約して24時間の警備体制を敷いているマンションも増えています。

一戸建てであっても、もちらん防犯カメラをつけたり、セキュリティシステムを導入することはできますが、その分費用を負担しなければいけません。

マンションは建物の造り自体が、一種のセキュリティにもなっているということが言えます!

3.共用施設・設備がある

マンションには、住民が利用できる共用の施設や設備が備わっています。
最近で、便利な共用施設・設備の代表格といえば、まずは敷地内のゴミステーションです。
24時間いつでもゴミを出すことができ、朝忙しい時、また雨の日にわざわざ外まで持っていく必要がなくなったり、収集日まで部屋の中に貯めざるを得ず、邪魔になる!なんてこともなくなります。

グレードの高いマンションともなれば、スポーツジムやフィットネスクラブ、プールがあるケースも。管理人とは別に、住民の生活をサポートしてくれる「コンシェルジュ」と呼ばれる人がいるマンシンも。

4.住戸がワンフロア

メゾネット式(内階段があり2階に分かれている)などを除けば、一般的にはマンションの専有部分は、ワンフロアが基本です。

最近では、戸建てでも平屋を好まれる方もかなり多くなっていますが、マンションはやはり、階段の上り下りがなくフルフラットのスタイルが主流。
バリアフリーの観点からすると、マンションはとても安全な空間を作りやすいと言えるでしょう。

家事の為に、1階と2階を行き来するわずらわしさとも無縁なのです。

5.気密性が高い

マンションと戸建ての違いというより、鉄筋コンクリート造と木造の違いになりますが、コンクリートで一体的に躯体を造るマンションは、躯体にスキマができにくく、気密性が高くなります。

気密性が高いと、外気が室内に入りにくく、室内の空気も外に漏れにくいのです。
そのため、冷暖房の効きが良くなります。室内の温度も安定し光熱費も安くなります。

2003年の建築基準法の改正によって、機械で室内の空気を入れ替える24時間の換気システムの設置がすべての住宅に義務づけられているため、新しいマンションであれば、汚れた空気が室内にこもってしまうという心配もありません。

6.眺望や採光、通風が良い

中高層階の住宅なら、よほどビルやマンションが密集しているような地域でもない限り、低層の住宅に比べて、窓から眺めもよく、日当たりや通風の面でも優れています。

マンションは資産価値も高い

購入した住宅は、あなたの「資産」という意味も持ちます。
30年以上の住宅ローンを組むことも珍しくない、とても高価な買い物であり、長い間使われるものですので、できるだけ価値の高い住まいを手に入れたいですよね。

マンションは実は、資産性に優れているという一面もあるのです。

1.耐用年数が長い

税法上、どれだけの期間利用することができるのかを表す「法定耐用年数」という概念があります。

年数は構造や用途(住宅、店舗、事務所など使い方の区分)によって変わりますが、用途が住宅だとすると、木造は22年に対し、鉄筋コンクリート造は47年です。
簡単に言うと、木造住宅は築23年以上で、税法上の価値はゼロになってしまいますが、鉄筋コンクリート造のマンションは、築50年近くになるまで価値があるとみなされるということです。

この概念はあくまでも法律上のものですが、マンションが資産として高く評価される理由にもなっているのです。

2.将来、売却や賃貸がしやすい

マンションは、設計の段階では誰が入居するかわからないので、普遍性のある間取りや仕様になっているのが一般的です。
そのため、どんな人にとっても住みやすい住宅になっているので、市場での競争力も高く、売ったり貸したりしやすいのです。

戸建の注文住宅は、設計の自由度も高く、自分の好きなように建てられますが、あなたにとって都合がよくても、他の家族には住みにくいものになってしまう可能性もあるので、中古市場では売れにくいという側面もあるようです。

仮に、昔風の間取りで現代的なライフスタイルには合わない、ファミリー向けだった物件に単身で住むというケースでも、鉄筋コンクリー造なら、間取りから変えてしまうようなリフォーム・リノベーションも比較的かんたん。
木造の一戸建てだと、構造上撤去できない柱や壁があり、間取りの変更には制約が出てしまうこともあります。。

3.維持管理がきちんと実行される

共用部の掃除や点検・メンテナンス、建物そのものの修繕などは管理組合の役割です。
(実際に修繕計画をまとめたり、作業するのは、委託を受けた管理会社など専門の人が行うことがほとんどです)

一戸建ては、居住者が自分で家の周りを掃除したり、リフォームの手配をしなくてはならないのに対して、マンションなら住民がするのは、自分が所有する専有部のことだけ。日常の負担は少なくて済みます。

さらに、マンション管理のプロが適切に実行してくれるので、マンション全体の環境を良好に保ちやすく、資産価値の評価にもつながりやすいのです。

さいごに

今回はマンションのメリットについてまとめてみました。
”都心よりも郊外で暮らしたい” ”子どもをのびのびと育てたい” あるいは、自分と家族のプライバシーを重視したいのであれば、マンションよりも戸建てがベターかもしれません。

またマンションは、日々暮らしの負担をなるべく軽減したい方や、転勤の可能性があるようなUターンを考えているような方も、マンションを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

次回はマンションのデメリットについてまとめてみたいと思います。

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