2024.01.11

マンションの給水設備の仕組みを分かりやすく解説!

マンションの物件を探している方や、すでにマンションにお住まいの方も『マンションの給水方法』について詳しくご存知でしょうか。

マンションの給水方法は建物の大きさや、戸数によって給水方法が異なっています。

また、近年地震や、土砂災害、集中豪雨などが頻発しており、そういった際には断水や停電になってしまう可能性も少なくありません。そういった災害時の備えは給水設備によって方法が異なりますので、是非確認してみてください。

今回はそういった災害時の対策はもちろん、給水設備の詳しい内容について解説していきます。

マンション選びの参考になれば幸いです。

 

マンションの給水設備の種類について

マンションの給水設備は大きく分けて二つあり、さらにそこか細か5つに分けることができます。それぞれの特徴について解説していきます。

直結式給水方式

まず一つ目が直結式給水方式です。直結式給水方式は受水槽がないことが一番の特徴で、水道本管から直接供給されています。

受水槽がないため、水を貯めず、短時間・短距離で供給することができ衛生面では優位に立っています。

また、直結式給水方式は『水道直結方式』と『直結増圧給水方式』の二つに分けられます。

水道直結方式

水道直結方式はマンションの中でも低層かつ小規模なマンションで見られる給水設備です。

水道管からの給水圧力によって直接各戸に給水されます。こちらのメリットとしては、受水槽が無いためメンテナンス費がかからないことや、停電時でも断水しない事です。デメリットは、水量の使用が多い時期や高台などの圧力が低い所では水圧の低下によって給水できなくなる可能性があったり、災害時など水道管本体が断水してしまった場合は共有できなくなります。

直結増圧給水方式

直結増圧給水方式は水道直結方式と同じで給水圧力によって直接各戸に給水されますが、違う点として水圧の不足分をポンプで増圧しています。この方式は水道直結方式よりも強い圧力で給水できるため中規模のマンションでも採用されていることもあります。

メリットとしては、水道直結方式とほとんど同じですが、デメリットは増圧給水ポンプのメンテナンスが必要であることと、停電時は上層階で断水が生じる可能性が出てきます。

 

 

受水槽式給水方式

大きく分けた二つめが受水槽式給水方式です。

これは、水道管の水を一度貯水タンクに貯めてそこから各家庭んビ加圧ポンプで給水する方式です。

そして、受水槽式給水方式は『高置水槽方式』『ポンプ直送方式』『圧力タンク方式』の3つに分けられます。

高置水槽方式

高置水槽方式は水道本管から引き込んだ水を一度受水槽に貯水した後、揚水ポンプでマンションの屋上等に設置された高置水槽に揚水し、水の重力によって自然落下させ各階の住戸に給水する方式です。

メリットとしては、災害時断水や停電になっても高置水槽に貯められた水を利用することができることが挙げられます。デメリットは貯水槽清掃、劣化による交換などのメンテナンス費用がかかることや、高置水槽の設置スペースが必要になります。

ポンプ直送方式

ポンプ直送方式は水道本管から引き込んだ水を一度受水槽に貯水した後、加圧ポンプで水が各戸に給水する方法です。

こちらもメリットとしては、災害時断水した場合、受水槽に貯められた水を利用することができますが、停電してしまうと加圧ポンプが動かなくなってしまうため給水できなくなってしまいます。またメンテナンス費も必要です。

圧力タンク方式

圧力タンク方式は、水道本管から引き込んだ水をいったん受水槽に貯水し、給水ポンプで圧力タンクに給水し、圧力タンクを使用して各住居に給水する方式で、小規模のマンション等に利用されます。

 

 

もしもの時の対策は?

以上が、マンションにおける給水設備の種類になります。どの方式でも災害時水道管そのものが破裂してしまったら断水になりますし、受水槽式給水方式でも、受水槽にためらている分しか使えません。万が一の場合に備えてしっかりと準備しておくことが必要です。

一人当たりが1日に使用する水の量は飲用水と調理用水を合わせて3リットルが目安とされています。これに加えて、生活用水も合わせるとかなりの量が必要になります。

飲用水などはペットボトルのものを貯蓄しておくことができますし、生活用水もお風呂の水を貯めておくなど準備が出来る事もありますので、しっかりと災害時の備えをしておきましょう。

また、災害でなくても停電時は断水してしまいます。中での直結増圧方式は電力ポンプで各戸に水を供給しているため電気が停まると断水してします。災害時はもちろん停電などでも断水にはしっかりと備えましょう。

 

まとめ

マンションで断水してしまった際は、非常用給水栓から給水することが可能な場合があります。また、1階などに設置されている散水栓からも給水できることもありますので、一度マンションの設備を確認してみても良いでしょう。

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