中古マンションの購入を検討する際、見落としがちながら実は非常に重要なポイントの一つが駐車場です。立地や間取り、価格ばかりに目が行きがちですが、駐車場の種類や料金、利用条件によっては、購入後の生活に大きな影響を及ぼすことがあります。
実際、駐車場に関するトラブルは決して少なくありません。「購入したマンションで駐車場が使えなかった」「車のサイズが合わず停められない」「思っていたより駐車場料金が高い」といった声は珍しくないのです。
今回は、マンション購入前にぜひ知っておきたい駐車場の種類やそれぞれの特徴、チェックすべきポイントについて詳しく解説していきます。

マンションに設置される駐車場の3つのタイプ
マンションの駐車場には、大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、ご自身のライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。
1. 平面駐車場(平置き駐車場)
平面駐車場は、最も一般的なタイプで、車道から入ってそのまま平地に駐車できる駐車場です。平置き駐車場とも呼ばれています。マンションの建物1階部分を駐車場にしている場合もあり、このケースでは屋根付きになるため特に人気が高いですが、多くの場合は屋外で屋根がありません。
メリット
平面駐車場の最大の魅力は、その使い勝手の良さにあります。機械の操作などが不要で、そのまま乗り入れて駐車できるため、毎日の出し入れが非常にスムーズです。朝の忙しい時間帯や、急いでいるときでもストレスなく車を使えます。
また、車種やサイズの制限がほとんどないため、ミニバンやSUVなどの大型車でも問題なく駐車できます。キャンピングカーや車高の高い車を所有している方にとっては、大きなメリットとなるでしょう。
さらに、機械式駐車場のようなメンテナンス費用がかからないため、修繕積立金や管理費が比較的抑えられているのも嬉しいポイントです。頻繁に車を使用する方、お子様の送り迎えなどで一日に何度も車を出し入れする方には特に向いています。
デメリット
一方で、屋根がないことによる車の汚れは避けられません。雨風にさらされるため、洗車の頻度が高くなったり、車の劣化が早まる可能性があります。また、夏場は車内が高温になりやすいという点も考慮が必要です。
さらに、平面駐車場は広い敷地を必要とするため、都心部では設置されているマンションが限られています。あったとしても、機械式駐車場と併設されているケースが多く、平面駐車場の区画数は少なめです。出し入れの便利さから人気が高いため、駐車場料金も機械式に比べて高く設定されていることがほとんどです。
2. 自走式立体駐車場
自走式立体駐車場は、複数の階層があり、スロープを上り下りして自分で運転して駐車するタイプです。デパートや大型ショッピングモールでよく見かけるタイプで、マンションでは地下や別棟に設置されていることが多くなっています。
メリット
最大のメリットは屋根があることです。雨の日でも濡れずに車の乗り降りができるため、お子様連れの方や大量の買い物をした際にとても便利です。また、車が汚れにくく、直射日光からも守られるため、車のコンディションを良好に保ちやすいでしょう。
機械式と違い、自分で運転して出し入れするため、機械の操作待ち時間がなく、比較的スムーズに出庫できます。また、機械式駐車場ほど厳しいサイズ制限がないため、多少大きめの車でも駐車できる可能性が高いです。
デメリット
ただし、車高制限がある場合が多く、車高の高すぎる車は駐車できないことがあります。また、車幅が狭く設定されている場合もあり、大型車では苦労することも。スロープの上り下りが必要なため、運転に不慣れな方には負担に感じられるかもしれません。
駐車場がマンション本体とは別の棟にある場合、雨の日に移動が大変だったり、荷物を運ぶのに距離があるというデメリットもあります。また、最上階には屋根がないことが多いため、必ずしも屋根付きの場所に駐車できるとは限りません。
3. 機械式立体駐車場
機械式立体駐車場は、機械を使って車を上下または横に移動させて駐車するタイプです。昇降方式やピット方式など、いくつかの種類があります。敷地の限られた都心部のマンションに多く設置されており、平面駐車場と併設されているケースもよく見られます。
メリット
セキュリティ面での安全性が高いことが大きなメリットです。専用の鍵を使って機械を操作しないと車を出し入れできないため、いたずらや車上荒らしの被害に遭いにくくなっています。高級車を所有している方には安心です。
また、機械に載せて格納するため、隣の車とぶつかる心配がありません。地下に収納するタイプの場合、雨や直射日光を完全に避けられるため、車の劣化や色褪せを最小限に抑えることができます。
デメリット
最大のデメリットは、出し入れに時間がかかることです。専用の鍵で機械を操作する必要があり、車を出した後も機械を元の位置に戻さなければなりません。さらに、他の住民が機械を使用中の場合は、その終了を待たなければならず、急いでいるときには大きなストレスとなります。
また、車のサイズ制限が非常に厳しいのも特徴です。国産車であっても、車種によっては駐車できないものが多くあります。購入前に必ず、所有している車や購入予定の車のサイズを確認し、駐車可能かどうかをチェックする必要があります。
加えて、機械の維持管理にはコストがかかるため、メンテナンス費用として修繕積立金や管理費が高めに設定されていることも少なくありません。

駐車場にかかる費用
マンションの駐車場は、ほとんどの場合賃貸形式となっています。戸建て住宅のように、購入すれば無料で使えるというわけではありません。使用料は立地やエリアによって大きく異なり、郊外では月数千円程度のところもあれば、都心部では月数万円かかることも珍しくありません。
また、機械式駐車場の場合、使用料とは別にメンテナンス費用や修繕費用がかかります。これらは修繕積立金や管理費に含まれていることが多いため、月々の支払い総額をしっかりと確認しておくことが大切です。
全戸分の駐車場があるとは限らない
見落としがちですが、マンションによっては各世帯数分の駐車場が設置されていない場合があります。郊外の物件では戸数以上の駐車スペースがあることもありますが、土地代の高い都市部では戸数よりも少ない台数分しか用意されていないケースも多いのです。
つまり、購入のタイミングによっては駐車場が利用できない可能性があるということです。また、空きがあったとしても、所有している車のサイズが制限に合わず駐車できないこともあります。
さらに、中古マンションの場合、入居者が変わるタイミングで駐車場の割り当てが再度抽選になることもあります。もし抽選に外れてしまった場合、近隣で月極駐車場を探さなければなりません。
実は、集合住宅には建築基準法上、駐車場の附置義務がないのです。そのため、車を所有している方や購入を検討している方は、マンション購入前に駐車場の状況を必ず確認する必要があります。
まとめ:購入前の確認が何より重要
車を所有している方がマンションを購入する際は、駐車場について以下の点を必ず確認しましょう。
・駐車場の有無と空き状況
・駐車可能な車のサイズ(車高、車幅、車長の制限)
・駐車場の種類(平面、自走式、機械式)
・月々の使用料金
・メンテナンス費用や修繕積立金への影響
・空きがない場合の待機リストの有無
・近隣の月極駐車場の相場
料金が安いからといって安易に決めるのではなく、ご自身のライフスタイルに合った駐車場を選ぶことが重要です。毎日頻繁に車を使う方は出し入れのしやすい平面駐車場が、セキュリティを重視する方は機械式が向いているかもしれません。
複数台の車を所有している方は、マンションの駐車場だけでなく、近隣の月極駐車場の確保も検討が必要です。マンションの近くに適切な駐車場がない場合もありますので、事前のリサーチが欠かせません。
それぞれの駐車場タイプのメリット・デメリットをしっかりと理解し、実際に物件を見学する際には駐車場も必ずチェックしましょう。将来的なライフスタイルの変化も考慮に入れながら、長く快適に暮らせる物件選びをすることが大切です。
駐車場は日々の生活に直結する重要な要素です。後悔のないマンション選びのために、じっくりと検討してください。
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