マンションにお住まいの皆さまのお家には「段差」が存在していますか?
玄関の段差があるのはもちろんですが、お部屋とお部屋の間にありませんでしょうか。
なんでここに段差が?なんだか水回りの周辺に段差が多いような?
今回は主にマンションのお部屋の中にある段差の不思議を解明していきたいと思います。
段差の正体は「置床」
こちらが置床と呼ばれるものです。
コンクリートスラブと床の仕上がりの間に空間ができています。
なぜこのようにするのか、主に2つの理由があります。
1.マンションで定められた遮音等級の規定に則るため
こちらの記事にあるように、直貼り用遮音フローリングからそうでないフローリングを使用したい場合、下階に足音や生活音が響かないように、マンションによって定められた「遮音等級」を確保するために、床と躯体スラブの間に一定の空間をあける「置床工法」にしなくてはならないため、床が上がることになります。
床が高くなるということは、天井高が低くなってしまうというデメリットがあります。
2.設備配管や電気配線を通すため
キッチンや洗面所、トイレに段差があることが多いかと思います。
それは、給水給湯、排水管を通すための空間を確保するために置床工法にしていることがあるからです。
では、マンションであれば絶対に段差があるのでしょうか?
他の例も見てみましょう。
水回りのコンクリートスラブが下がっている場合
写真のように、水回りの設備周辺にのみ、コンクリートスラブが下がっていることがあります。
このようになっていると設備周りの段差ができず、他の部屋とフラットにすることができるのです。
トイレやキッチン、浴室など水回りの設備を移動させたいときにも「段差」に注意
リノベーションでは、ほぼほとんどのお客様が、キッチンや浴室、洗面化粧台などの位置を変更を希望されます。
その場合、段差ができてしまうことがあります。
マンションの排水管というのは、基本的に最上階から最下階まで一本の縦管でつながっています。
その中でも築年数がそこまで古くない場合、
1.キッチン、洗面所、浴室、洗濯機がつながる雑排水管
2.トイレがつながる汚水管
の2つに分かれます。
汚水管が詰まった際に、雑排水管へ逆流しないように分けているため、基本的には雑排水管にトイレをつなぐことは禁止されています。
排水管は水が流れるように勾配を取らなくてはならないため、縦管へつなぐ部分を一番低いところとすると元の位置より遠くなれば遠くなるほど、置床の懐を高くしなくてはなりません。
さいごに
「マンションのお部屋で段差をよく見かける」「置床ってよく聞くけどなに??」
という疑問は解消されたでしょうか。
基本的には、遮音目的ですが、設備配管のためでもあります!
反対に、小さなお子様やご高齢の方がいるご家庭では、床の段差は転倒してしまう危険がありますので、段差を解消したいというご要望もあります。
その場合も同じような考え方で捉えらることができます。
例えば、もともと洗面所のみ一段高くなった段差があり、その他は直貼りフロアだったお部屋を、キッチンを少し移設し、すべて置床にすることによって、高さが同じになるように調節し、玄関以外の段差を解消する方もいらっしゃいます。
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