住宅ローンを組むにあたり、固定?変動?銀行に行けばいいのなど疑問が多いかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
長い支払いが続く住宅ローン。基本的には一度決めると変更することがほとんどありません。種類や仕組みを理解して安心して返していける無理のない資金計画を立てましょう。
今回は住宅ローンの種類やそれぞれのメリットデメリットについて解説していきます。ご自身で選択していくことが重要ですので、しっかりと理解することをおすすめします。
住宅ローンの種類について
住宅ローンの種類は大きく分けて3つあります。金融機関・公的機関・フラット35です。それぞれ特徴がことなっていて、融資を受ける条件も様々です。ご自身にあったものWお選べるようにそれぞれについて知っておきましょう。
✓Check1 民間融資
民間融資とは銀行や信用金庫、JA、保険会社、融資専門会社などといった金融商品を扱う民間の金融機関がさまざまな特徴を持った『商品』として販売されている住宅ローンのことをいいます。金利や、融資条件、限度額、手数料や保証料など金融機関がそれぞれに違っていて、団体信用生命保険や、女性向けプランなど独自の保証内容で差をつけている金融機関もあります。
民間融資を受ける一番のメリットは金融機関それぞれの強みを活かした商品の数が多い事です。すでにその金融機関で口座を開設していたりした場合は金利の優遇があったり、不動産会社やハウスメーカーと提携しているローンは利用できる場合もあり、金利面でも有利になる場合はあります。
金融機関によって融資の条件は異なっていて、その条件を満たさなければ利用できず、年齢や年収、お勤め先なども制限がある場合もありますのでまずはどんな住宅ローンがあるのか色々調べてみる事をお勧めします。
✓Check2 公的融資
公的融資には財形融資があります。財形融資とは財形制度を採用している企業に在籍していて財形貯蓄を1年以上続け、貯蓄残高が50万円以上あるなどの条件を満たした人が利用できるものです。お勤め先の福利厚生と関わりがあるローンとなっています。
窓口は勤務先で、申し込み先は住宅金融支援機構となっています。
融資額限度は財形貯蓄残高の10倍(※限度額4000万円)で、民間融資よりも金利が低いことが多く、5年毎に見直しが入る固定金利タイプです。
利用するには申込者への条件の他にも、購入する住宅の基準が住宅金融支援機構の定めている基準を満たす必要があり、手続きに時間がかかるといったデメリットがありますが、その代わり、融資に対する手数料や保証料がかからない場合が多くメリットもあります。
お勤め先で一般財形や年金財形など貯蓄をしている人は勤務先に利用条件など確認してみてください。
✓Check3 協調融資『フラット35』
協調融資は複数の金融機関と独立行政法人が提携したローンで、住宅金融支援機構と民間金融機関による『フラット35』がその代表です。
35年という長期の借り入れで融資時の金利が完済まで続く長期固定金利が最大の特徴となっています。金利がずっと変わらない為、返済計画なども立てやすく、申し込み条件が満70歳未満で日本国籍の方など、申し込める人の幅が広いことも特徴のひとつです。
窓口になるのは金融機関で、それぞれの金融機関ごとに金利や事務手数料が異なるため注意が必要になっています。
金利の種類について
金利には大きく分けて3つあります。
✓Check1 完全固定金利型
市場の金利状況に関係なく、借入期間中の金利が完済まで続くのが全期固定金利です。
金利は他のタイプに比べて高くなっていますが、世の中の経済の動きに影響されず、返済額も変わらないので、安定した返済計画を立てられるメリットがあります。ただし、市場の金利が下がっても当初の金利が優先されるため、その恩恵を受けられないといったデメリットもあります。代表的なのが『フラット35』です。
✓Check2 固定金利期間選択型
3年、5年、10年といった一定期間は金利が固定されるのが固定金利期間選択型です。借入時に選択した期間が終了したら再度、金利を設定する必要があります。その際はもう一度固定にするのも良し、変動に変えることもかのうです。返済期間が確定できないので返済計画が立てにくいといった点もあります。
✓Check3 変動金利型
返済期間中、市場の金利変動に連動して定期的に金利が見直されるプランです。金利が見直されるのは半年に1度で、返済額が見直されるのは5年ごとになっている金融機関が一般的です。返済計画も最も流動的となります。現在は超低金利で推移していますが、今後、金利が上昇すれば返済額が増える可能性もあります。もしもの時を考えて返済計画をたてておくことが重要です。
返済方法の種類
次に返済方法です。返済方法も大きく分けて2つあります。
✓Check1 元利均等返済
借り入れ金額と利息の合計額を均等割りし、毎月の返済額を固定させる返済方法です。返済が進むにつれて元金と利息の割合が変化していきます。借り入れ当初は利息の割合が多く、元金が減るペースが遅くなるので総返済額は元金均等返済よりも多くなります。月額が固定なので、安定した返済計画を立てたい方にオススメな方法です。
✓Check 元金均等返済
総返済額のうち、元金のみを固定する返済方法です。利息は初回の返済時が最も大きく、返済が進むにつれて少なくなっていきます。元金の減るペースが早いので、元利金等返済よりも総返済額は少なくなります。
まとめ
今回は住宅の購入を検討されている方のほとんどが利用するであろう住宅ローンについてまとめました。
どのタイプの住宅ローンを選ぶか、金利タイプや返済方法も何を選ぶかによって毎月の返済額も、完済時の総支払額も変わってくるのでご自身にあった返済計画を立てて、しっかりと資金計画していくことをお勧めします。
そのためにも、複数の金融機関や住宅ローン商品を比較検討してみてください。
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