新築やリノベーションの際には、快適な生活を送るためコンセントの設置場所についてよく考えなければなりません。
設置位置が悪いと家事が不便になるだけでなく、コードにつまずいて転んだりといった事故も発生します。
今回はコンセント計画で失敗をしないためにも、コンセントの種類やどんな場所にコンセントを設置しておくと便利なのかご紹介していきます。

コンセントの種類

一般家庭で多く用いられるコンセントは、よく見る2つの穴があるタイプで掃除機やスマホの充電などで普段何気なく使用しているコンセントです。
その他にもあるのはご存知でしょうか。①写真左:アースターミナル付接地ダブルコンセント
電子レンジなど、電気プラグに黄色や緑のアース線が付いているものを見たことありませんか、そのタイプ高ワットの電気機器にはアース付コンセントが必要です。
アースなしでも使えますが、感電防止や静電気防止、雷による被害の軽減、通信障害の抑制などといった効果があるため設置することをおすすめします。

②写真真ん中：テレビ端子
テレビ配線専用のコンセントです。
テレビを設置する位置を決めておくと、差し込みやすい位置に設置することができます。
また壁かけテレビにする場合は壁掛け金具に当たらない、かつ配線が見えないように計画する必要があります。
最近は無線LANで映像を飛ばすこともできますが、安定した映像をみるには、今はテレビを置かない部屋でも、将来置く可能性があるのであれば、最初に付けておくと便利です。

③写真右：モジュラージャック・LANコンセント・光コンセント
・モジュラージャックは、マンションなど集合住宅によく使われます。
共用部から光回線を、VDSL回線という電話ケーブルで自分の部屋までつなぐ接続方式です。

・LANコンセントは差し込み口に「LAN」と記載されているコンセントのことです。
共有スペースから光回線を、有線LANで自分の部屋までつなぐ接続方式です。
在宅ワークも増え、仕事でパソコンを使われる方はLAN配線の近くにパソコンを置くとインターネットが安定して使えます。

・光コンセントは差し込み口に「光」などと記載されているコンセントのことです。
共有スペースから自分の部屋まで光ファイバーケーブルでダイレクトに繋げるため、ほかの接続方式よりも高速で安定した通信ができることが特徴です。

お部屋別使い勝手のいいコンセント位置と高さについて

最近はコンセントを使う電気製品が増えていますよね。
リノベーション工事では、コンセントを増やしたり位置や高さを変えることができます。
各お部屋ごとに必要なコンセントと高さをご紹介していきます。

リビングダイニング

リビングでよく見るコンセントの標準高さは、２口コンセントの中央部分が床から25cmに設定されます。
テレビ用も２５㎝にしておけばテレビボードに隠れるので線が見えず、すっきりとします。壁掛けの場合は床からテレビの中心が105cm～110cmくらいが見やすい位置です。
ペットにコード類をかじらないように、低い姿勢だと腰が痛くなるので掃除機用のコンセントの位置を高くしたい時は、床から30～40㎝の高さにすると良いでしょう。
また、ダイニングテーブルの高さに合わせて設置すると、ホットプレートを使用する用や、ノートパソコンを使う際にあると便利です。（目安：床から80～90㎝）
エアコンの位置は天井の高さによって変わりますが、目安は床から180～200㎝です。
その他コンセントの数を把握しやすいように、必要になりそうなものをまとめましたのでご参考にしてください。

・掃除機類
・レコーダー・ゲーム機
・スピーカー・Wi-Fiルーター
・タブレット・携帯充電
・扇風機・加湿器など季節家電
・電話機関連
・プリンター
・スタンド照明
・水槽・アロマディフューザーなど趣味関係

キッチン

１番コンセント数が必要なのはキッチンではないでしょうか。ご家庭によって異なりますが冷蔵庫や電子レンジなど常にさしっぱなしにするものと、たまに使うものが明確であればコンセント数がどのくらい必要かわかります。

キッチン周りで使うものご参考
・冷蔵庫　（漏電やほこりによる火災防止のために床から約170〜180cmに設置）
・レンジや炊飯器　（カップボードの天板から１５㎝程度）
・トースター・電気ケトル・ホームベーカリー
・ジューサー・ミキサー・フードプロセッサー
・コーヒーメーカー
・ウォーターサーバー
・調理家電類や食洗器用

洗面脱衣室

洗濯機用はサイズによって高さは異なりますが105～110cmの高さに施工しておけば問題ないでしょう。
洗面化粧台にコンセントがついているもの多いですが、足りない場合は足元や水はねしない場所に設置してください。

その他ご参考
・ドライヤー・ヘアアイロン
・電動歯ブラシ
・電動シェーバー
・美顔スチーマー
・アイロン
・サーキュレーターや空調機器

寝室

寝る前に本を読むのであればスタンド照明が必要であったり、スマホの充電は必須ですよね。
ベットの高さに合わせてコンセントがあると便利です。

その他ご参考
・加湿器・空気清浄機・除湿器
・エアコンや扇風機
・電気毛布や布団乾燥機
・掃除機用
・テレビ用

屋外

最近では、電気自動車の充電コンセントを設置するという方も増えています。
その他に街灯や防犯カメラ、庭で遊ぶ時やBBQをする場合、掃除用の家電を使うときに等にあると何かと便利です。
雨風を防ぐカバーがついた、屋外用のコンセントを設置してくださいね。

 

いかがでしたか、家電製品が多くなっていている現代でコンセントの使いやすさはとても大切です。新築やリノベーションをご考えの際は、間取りだけではくコンセントの個数や位置についても家族でじっくり相談してみてください。

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