マンションや戸建ての壁紙は部屋の印象を大きく決める要素です。
近年は築年数が長い住宅を購入して自分でDIYを行ったりリフォームを依頼したりして壁紙をリフォームし、コストを抑えておしゃれな家に住む方も増えています。しかし、壁紙のリフォームは予算や手間がかかるため、貼り変えるべきか、また貼り替え時に失敗をせず行う方法をしっかり調べてから行いたいですよね。
本記事では壁紙リフォームを検討する方が知っておくと安心なリフォームのメリットやデザイン選びのポイントなどのお役立ち情報をお届けします。

壁紙をリフォームするメリット
壁紙を変えるだけでも住まいの雰囲気を大きく変えられることにくわえて、家の清潔さや健康を維持する上でも重要な役割を果たせるため、人気となっているのです。まずは、壁紙をリフォームする際のメリットをチェックしましょう。
家の雰囲気が大きく変わる
先述でもお話したように、壁紙のリフォームは、大規模な工事をしなくても家の雰囲気を大きく変えることができます。新しい壁紙の色やデザインによって、部屋全体の印象は一新され、新鮮な気持ちで生活を始めることができるのが魅力です。また、大規模な工事を行う時は近隣への配慮や工事の準備が必要になりますが、壁紙のみのリフォームは、近隣の住宅のことを気にせず行なうことが出来る可能性が高いです。
壁紙についた臭いや汚れを一掃できる
トイレについた臭いやタバコのヤニ汚れは暮らしやすさや部屋の印象ダウンに繋がりやすいものです。壁紙をリフォームして新しくすることで、壁紙についた不快な臭いや汚れを一掃することができるため、喫煙者の家庭やペットを飼っている家庭にとっては大きなメリットとなります。清潔な環境は健康にも良い影響を与え、快適な生活空間を保つことができます。

壁紙のデザインの選び方
壁紙のデザインは部屋の雰囲気を大きく左右しますが、理想の部屋に合う壁紙を選ぶことが難しく感じる方も多いでしょう。壁紙のデザイン選びは、リフォームの満足度を左右する非常に重要なプロセスです。ただ「好みの色」を選ぶだけでなく、空間全体との調和と視覚効果を意識して進めるのが成功のコツです。主な選び方のポイントをまとめてご紹介します。
ステップ1: 部屋の「コンセプト」と「テイスト」を決める
まず、その部屋でどのように過ごしたいか、どんな雰囲気にしたいかを明確にします。
- 用途を考える: リビングは、家族団らんやくつろぎ、来客を迎える場所であるため、飽きがこない調和の取れた色を選ぶことが推奨されます。一方、寝室には、落ち着きと安眠効果をもたらす鎮静効果のある寒色系やトーンを抑えた暗めの色が適しています。また、書斎のように集中力を要する空間には、グレーやブルーといった集中力を高める色や落ち着いた素材感を選ぶと良いでしょう。
- テイストを決める: 具体的なイメージがないままカタログを見ると混乱します。まず、漠然とした理想の状態を言葉にしてみましょう。「温かい」「明るい」「落ち着く」「清潔感」「ホテルのような」「カフェっぽい」「リラックスできる」など、感覚的な言葉を書き出します。
- 生活スタイルと合わせる: 「ここで何をしたいか?」を考えます。例えば、「静かに読書をするための落ち着いた空間」→ シック、和モダンや、「友達を呼んで楽しく過ごすための明るい空間」→ ナチュラル、北欧など
- 好きなイメージを徹底的に集める自分が「良いな」と感じた画像を集める作業を行ってください。雑誌、Webサイト、Instagram、Pinterestなどで、「この床の色が好き」「このソファのデザインが好き」「この照明の下の雰囲気が好き」など、部屋のパーツでも構わないので画像を保存します。集めた画像を並べたとき、必ず何らかの共通の要素が見えてきます。木が多い、アイアンが多い、ガラスが多い、明るい色が多い、暗い色が多い、原色が多い、マットな質感が多い、ツルツルした光沢が多い、などこの共通項が、あなたの潜在的な「好き」なテイストです。
ステップ2:「軸」となる大きな要素から決める
まず床と建具の色を決め、それらに合うテイストの壁紙・家具を選んでいくと、失敗が少なくなります。また、 部屋全体で使用する色を増やしすぎると、雑然とした印象になりますので原則として2~3色にメインカラーを絞り込みましょう。
- ベースカラー(70%): 壁紙、床、天井など、空間の大部分を占める色(白、ベージュ、グレーなど)。
- メインカラー(25%): メインの家具(ソファ、ラグ、カーテン)など、インテリアの主役となる色。
- アクセントカラー(5%): クッション、小物、アートなど、差し色となる色。
この割合(70:25:5)を意識すると、どんなテイストでもバランスの取れた空間になります。壁紙は、床や家具の「背景」です。これらと調和することで、空間に統一感が生まれます。
ステップ3:実物を大きなサンプルで「確認」する
最終決定をする前には、以下の点に注意して実物を確認しましょう。
- A4サイズ以上のサンプルを取り寄せる: カタログの小さなチップで判断しない。
- 壁に貼って確認する: 床材や家具の横に置き、1m以上離れて見てみる。
- 光の当たり方を確認する:最も明るく見える日中の自然光、色が濃く、影の凹凸が強く出る夜間の照明下、光沢がある壁紙は、照明の反射によって印象が大きく変わるため、特に光の当たり方を確認しましょう。
これらのステップを踏むことで、理想の空間に合った壁紙デザインを選ぶことができるはずです。

壁紙の材質の選び方
住宅の汚れやすさや湿度は各部屋の使い方や特徴によって異なります。そのため、壁紙も部屋に合う耐湿性や耐久性に合わせて選ぶことが大切です。
洗面所は湿度が高くなることが多いため、防湿・防カビ性能が高い壁紙や水をはじく材質を使うのがおすすめです。中でもプラスチック系の素材やラミネートコーティングを施した壁紙は水気に強く、清掃も容易なため、洗面所に最適です。また、洗面所はバスルームと同じテイストや色のデザインにするとより統一感のある仕上がりになります。
洗面所も同様、トイレも湿度が高くなりやすい場所です。また、臭いがこもりやすいため消臭機能のある材質の壁紙を選ぶと良いでしょう。近年は防湿・防カビ性能が高くて消臭効果がある珪藻土や漆喰(しっくい)素材が人気です。珪藻土は吸着性もあるため、トイレに適しています。しかし、珪藻土や漆喰はシミや汚れが目立ちやすい素材です。心配な方は壁の上部分のみに使ってツートンにするなど、一部分のみに使うと良いでしょう。
リビングのデザインは家の印象を左右する大きな要素です。また、家族が長く過ごす空間のためデザイン性が求められると同時に、日焼けや汚れといった日常的な使用による摩耗に耐えられる材質を選ぶ必要があります。そのため傷や汚れに強いものを選ぶのがおすすめです。中でもメラミン樹脂仕上げの壁紙はデザイン性も高く、耐久性に優れています。汚れたら中性洗剤を含んだ布きんで拭き取るだけで掃除ができるため、今後長く住むことが考えられる新築にもおすすめです。
壁紙リフォーム時の注意点
既存の壁紙(下地)処理を徹底する
壁紙リフォームで最も仕上がりに影響するのが、古い壁紙を剥がした後の下地処理です。
- 凹凸が残るリスク: 既存の壁紙を剥がした際に、一部が綺麗に剥がれずに残ったり、下地自体に凹凸や傷みがある場合があります。この処理が不十分だと、新しい壁紙を貼った際に、その凹凸が浮き出てしまい、仕上がりが非常に悪くなります。
- 業者への指示: リフォーム業者に、下地処理(パテなどで平らにする作業)をしっかり行うよう、事前に明確に指示を出しましょう。
壁紙の選び方で下地の凹凸を目立たなくする
下地処理をしても、わずかな凹凸が残る可能性はあります。壁紙の特性で目立ちにくくすることが可能です。できる限り厚手の壁紙を選ぶことをおすすめします。厚みがあることで、下地のわずかな凹凸を拾いにくくなります。
マンションの管理規約を確認する
分譲マンションの場合、壁紙の張り替えは専有部分内のリフォームにあたるため、原則として自由に行えますが、管理組合への届け出が必要な場合があります。リフォーム工事に入る前に、管理規約を確認し、管理組合に所定の届け出を提出しましょう。壁紙リフォームが認められないケースは稀ですが、手続きは必要です。賃貸の場合は、勝手に壁紙を張り替えることはできません。必ず大家さんや管理会社に事前に相談し、許可を得る必要があります。
費用と見積もりの単位に注意する
リフォーム費用は「壁紙代」以外にも様々な費用が発生します。壁紙代以外に、下地処理費用、既存壁紙の廃棄処理費用、養生費用、職人の人件費などがかかります。内訳をしっかり確認しましょう。壁紙の料金表示には「m(メートル)単価」と「㎡(平方メートル)単価」の2種類があります。どちらの単位で計算されているかを確認し、比較するときは単位を揃えましょう。
部屋全体の統一感を意識する
壁紙は広い面積に貼られるため、小さなサンプルで見た印象と、実際に部屋に貼った後の印象が大きく異なることがあります。 明るい色は実際に貼るとより明るく、暗い色はより濃く見える「面積効果」に注意が必要です。できるだけ大きな壁紙のサンプルで、自然光や照明の下で確認しましょう。 一面だけ色や柄を変える「アクセントクロス」を取り入れる場合は、家具や家電、床の色とのバランスを考慮しましょう。濃い色や派手な柄は圧迫感を与える可能性があるため、部屋全体ではなく一部に使うのが成功のコツです。
これらの注意点を踏まえて、リフォーム業者としっかり相談しながら進めることをおすすめします。
壁紙のデザイン・材質で迷ったらショールームや事例を見ながら検討を
ショールームの最大のメリットは、実際に壁一面に貼られた壁紙を見られることです。壁紙のデザインや材質選びは、家の雰囲気を大きく左右します。たくさんの選択肢がある中で、何を基準に選べばよいか迷うことも多いでしょう。そのような時は、ショールームを訪れて実際の商品を見たり、インターネットでリフォームの事例を探したりすることをおすすめします。多くのショールームでは、インテリアコーディネーターによる相談サービス(要予約の場合が多い)を提供しています。お部屋の平面図、現在の床材や家具の写真を準備していきましょう。

まとめ
壁紙選びは、自分の好みだけでなく、部屋の機能性や家族のライフスタイルにも合わせて考えることが重要です。さまざまな情報を参考にしながら、ライフスタイルや好みに合う壁紙を選択してください。壁紙リノベーションは、低コストで大きくお部屋の印象を変えられる“コスパのいい”改修工事です。
ただし、材料選びや施工会社選びを間違ってしまうと、後悔してしまうことも…
私たちは、今までフルリノベーションの現場を数多く手掛けてきたプロ集団です。 コーディネーターがお客様のご要望を踏まえた壁紙選びをサポートすることはもちろん、熟練した作業スタッフがきれいな仕上がりをお約束します。
施工事例では、壁紙の張り替えを含む数多くのリフォーム事例を多数ご覧いただけます。お客様一人ひとりに合わせたオーダーメイドプランで、もっと素敵に暮らしやすいマイホームづくりをお手伝いします。
たくさんのリノベをお手伝いしてきたスタッフがサポートしますので、家づくりのどんなご相談もお気軽にどうぞ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
▼▼▼施工事例▼▼▼
miyabi の事例一覧はこちら >>> 施工事例
▼▼▼EVENT▼▼▼
見学会や相談会はこちら >>> イベント
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
資料請求ページはこちら >> Click Here
ご来店問合せはこちら >> Click Here



