塗料は「保護」「美観付与」「特殊機能付与」の3大機能を持ち、顔料、樹脂、添加剤、溶剤といった成分で構成されています。選ぶ際は、塗装場所の特性、目的(耐久性、美しさなど)、塗料の種類、予算を考慮しすることが重要です。
塗料の3大機能
紫外線や雨、酸性雨などから対象物を守り、劣化を防ぎます。
美観付与: 色彩や光沢で見た目を美しく整えます。
特殊機能付与: 遮熱、耐火、防汚、防水など、特定の機能を与えます。
塗料の主な成分と役割
顔料: 色を決めるほか、防錆効果を持つ顔料もあります。
樹脂: 塗料の主成分で、耐久性や柔軟性などの特性を決定します。
添加剤: 塗料の機能性を安定・向上させたり、タレ防止や防カビなどの特殊な機能を追加したりします。
溶剤: 各成分を溶かし、液体の状態にして塗りやすくします。
主な塗料の種類
アクリル塗料:コストと色のバリエーション重視。アクリル塗料(内装用、主にアクリルエマルションペイント/AEP)は、最も一般的で手軽に使える水性塗料です。
ウレタン塗料:耐久性と表面の保護を求める場所に。ウレタン塗料は、アクリル塗料よりも耐久性や柔軟性に優れており、特に表面の保護が求められる箇所に適しています。アクリルより耐久性・密着性が高いが、気温・湿度に影響を受けやすいです。
自然塗料:健康と温もりを大切にしたい時に適しています。自然塗料は、植物油や天然ワックスなどを主成分とする塗料で、化学物質の使用を極力抑えた、人体と環境に優しい素材です。
漆喰:質感と機能性に優れた伝統の塗り壁材。漆喰は塗料というよりも「塗り壁材」に分類されますが、リノベーションで非常に人気の高い自然素材です。マンションリノベーションや住宅の塗り替えを考える際、「塗料」選びは避けて通れないテーマです。費用を抑えたい、耐久性を重視したい、それとも健康と質感にこだわりたい—求める目的によって、選ぶべき塗料は全く異なります。コストパフォーマンスに優れたアクリル塗料から、耐久性が高いウレタン塗料、そして健康や質感にこだわるための自然塗料や漆喰まで、それぞれの特性、メリット、デメリットをふまえて、塗料の基本について詳しくご紹介させていただきます。

アクリル塗料の特徴
アクリル塗料とは、アクリル樹脂を主成分とする塗料の総称です。安価で扱いやすく、乾きが早いという特徴があり、かつては住宅の外壁塗装にも使われていました。耐久年数は3~5年程度と比較的短いですが、 DIY用途や内装、家具、工芸品など、様々な分野で使用されています。DIY初心者でも扱いやすいのが特徴です。
具多的な用途
壁や天井: 室内壁や天井に直接塗装します。
木部: ドア、窓枠、柱などの木材にも適しています。
金属部: 室内にある金属部分の塗装にも使えます。
アクリル塗料のメリット
扱いやすさ: DIYにも適しており、様々な素材に密着します。
速乾性: 塗り重ねるのが早く、作業がしやすいです。
発色の良さ: 鮮やかな発色で、部屋を明るく演出できます。
水性タイプ: 室内では、換気や有機溶剤の臭いを気にする必要のある油性よりも、水性タイプがおすすめです。
注意点
アクリル塗料は比較的安価で扱いやすい反面、他の塗料(ウレタン、シリコンなど)に比べて耐久性はやや低めです。定期的な塗り替えが必要になる場合があります。
ウレタン塗料の特徴
ウレタン塗料は、柔軟性と密着性が高いことから、外壁や屋根、家具、床材、バイクの塗装など、幅広い用途に使用されます。また、光沢のある仕上がりが得られるため、木製製品の仕上げや、塩ビや鉄部、木部といったさまざまな素材の細部塗装にも適しています。
具体的な用途
建築・土木分野:外壁や屋根の塗装(耐候性や密着性を付与するため)、。骨やタンクの補強。雨樋、雨戸、霧除けなどの付帯部の塗装。化学工場や食品工場など、腐食性の高い環境のコーティング。
家具・木工製品:フローリングや家具の仕上げ(ツヤ消しにも対応)。木製のテーブルや椅子など。
その他:バイクのボディ塗装。建設機械。一部のDIY用途(スプレーガンなどを使用)。
ウレタン塗料のメリット
柔軟性・密着性: 弾性が高いため、ひび割れしにくく、様々な素材にしっかり密着します。
光沢・美観: 光沢のある美しい仕上がりになります。
汎用性: 木材、金属、コンクリートなど、幅広い素材に使用できます。
コストパフォーマンス: 他の高耐久塗料に比べて安価で、施工もしやすい場合があります。
注意点
耐候性が高くはないため、屋外の広い範囲の塗装には、耐久性の高い塗料が適している場合もあります。UV(紫外線)に弱いというデメリットがあります。油性ウレタン塗料はシンナーを使用するため、換気が必要です。
自然塗料の特徴
自然塗料の最大の魅力は、その安全性にあります。石油系の化学物質や揮発性有機化合物(VOC)の使用を極力抑えているため、塗装後の嫌な刺激臭が少なく、シックハウス症候群などの懸念を減らすことができます。特に、小さなお子様やアレルギーを持つ方がいるご家庭で、無垢フローリングや造作家具に採用されるケースが増えています。一般的な塗料が木の表面に硬い膜(塗膜)を作るのに対し、自然塗料は木材の内部に浸透して着色します。これにより、木の持つ本来の温もりや木目を最大限に生かし、マットで自然な質感に仕上がります。さらに、木の表面を完全に塞がないため、木材が持つ調湿作用を妨げず、空間の湿度を自然に調整する効果も期待できます。
具体的な用途
DIYでの木製家具や小物
木造建築の内外装
木製建具、フローリング
公園遊具、ガーデニング用品
自然塗料のメリット
天然素材の使用: 亜麻仁油、白ロウ、桐油、ミツロウ、柿渋など、天然素材を主成分としています。
木目を活かす仕上がり: 塗膜を作らず木材に浸透するものも多く、木本来の風合いや質感を残すことができます。
環境や人体への配慮: 一般的な化学塗料と比較して、有害性が低いとされることが多いです。
抗菌性: ヒバ油などの成分を配合し、抗菌性を付加した製品もあります。
注意点
安全性への注意: 「自然塗料」と名がついていても、乾燥時にホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)を発生させる製品もあります。一般的な塗料に比べて乾燥に時間がかかる場合があります。完全に乾燥しても、顔料が木材の表面に付着することがあるため、最後に乾拭きが必要な場合があります。 日本には「自然塗料」を定義する法的な基準がないため、製品ごとに性能や安全性を確認する必要があります。
漆喰の特徴
漆喰塗料とは、従来の漆喰が持つ調湿・消臭・抗菌などの機能を、ハケやローラーで塗装できるようにした塗料です。高度な左官技術がなくても、壁紙の上からでも簡単に漆喰の風合いや機能を取り入れることができます。
具体的な用途
室内壁・天井
トイレ・キッチン
店舗・オフィス・病院
漆喰のメリット
多孔質な構造がの湿度 を適切な状態に保ちます。タバコやペット、生活臭を吸着・浄化し、カビや細菌の繁殖を抑制します。ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着・無害化します。消臭・防カビ効果を活かし、清潔な空間を維持します。壁紙の上にも塗ることが可能です。
注意点
主原料の消石灰が空気中の二酸化炭素と反応して石灰石に戻る際、白い粉が付くことがあります。これは漆喰の特性であり、異常ではありません。漆喰は振動に弱いため、建物の揺れによってヘアクラック(髪の毛ほどの細いひび割れ)が起こる可能性があります。定期的に点検し、広範囲に及ぶ場合や深い場合は、漆喰を塗り直す必要があります。漆喰壁を水拭きすると、かえって汚れが広がる原因になります。塗る場所によってはアクやシミが出る場合があるので、事前に確認し、必要に応じて薄く塗って乾燥させるなどの対策をしましょう。
まとめ
アクリル塗料、ウレタン塗料、自然塗料、そして漆喰(塗り壁材)は、それぞれが全く異なる役割と特性を持っています。リノベーションを成功させるためには、それぞれの機能性、コスト、メンテナンス性を理解し、場所や目的に応じて賢く使い分けることが重要です。また、それぞれの特徴を生かしお好みの質感や色味を選んでインテリアを楽しんでいただきたいです。
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