2023.07.01
リノベーション

築40年の戸建てリノベーションにかかる費用は?どんな工事が必要?

今回は築40年の木造戸建てのリノベーションについてご紹介します。

築40年前後のお家に住まわれている方にはリノベーションをご検討されている方も多いと思います。築40年経つと、どんな工事が必要なのか、解体したらどうなっているのか?
気になっている方も多いと思います。
またフルリノベーションするか、建て替えるのか?悩まれている方も多いと思います。
ぜひ参考にしてみてください。

築40年の家。建て替えすべきか?フルリノベーションか?

miyabiにお問い合わせくださるお客様の中でも、「築古だけど、建て替えした方がいいのですか?」とご相談をいただくことがよくあります。

その答えは、ご予算と、建築に関わる法律と、その家に対する想い入れなど、いろいろな要因によって変わります。

予算として、「1500万円で考えている」と言われたらリノベーションで進める方向でおすすめするこごた多いです。建て替えだと難しい金額になってきます。
「予算が3000万円です」となれば、建て替えの方向でも検討出来るでしょう。

法律は数十年の間にいろいろと変わっています。40年前は法律上問題のない建物だったにも関わらず、今の法律では違法建築になってしまうため、「建て替え不可能」「建て替えをしてもいいけど、今より小さな面積になります」そういった物件は非常に多いです。
この場合には、「面積を小さくしたくないので、リノベーションにします」という選択になる方が多いです。

また、その家に対する想い入れです。
中には、3世代で住み継がれているお家をリノベーションする方もいらっしゃいます。
思い出のつまったお家を暮らしやすいようにリノベーションするパターンもあります。

築古の戸建てリノベーションで検討すべきこと

間取りも大事ですが、それ以前に構造・耐熱・耐震、これらのことはとても大切なことです。「今住んでいるお家をリノベーションします」ということであれば

●冬がすごく寒い
●湿度が高くてカビに困っている

など、住んでいるからこそのお困りごとがあると思います。

しかし、壁でふさがれてしまっていて見えない柱や床下のことも検討する必要があります。
木造住宅でよくみられるのが、

●雨漏りによる腐食
●シロアリによる被害
●筋交いなどの構造材が現在の基準になっていない
●配管が古く鉄管のまま
●断熱材がカビだらけ、または入っていない薄い

などいろいろな懸念事項があります。

築40年以上の場合には、建物の基礎となる柱や梁が腐っていたり、朽ちていたりすることがあります。
これは安全面に大きな問題を抱えている可能性が高いです。

木造なら基礎や構造が腐食したり、シロアリ被害に遭ったりしていないこと。
軽量鉄骨なら、鉄筋コンクリート部分が崩壊していないことなど、を確認してもらいましょう。

骨組みにトラブルがある場合は、大規模な補強ややり直し工事が必要になり、リフォーム費用が高額になってしまうこともあります。

不安な場合にはホームインスペクション(住宅診断)

築40年超えた住宅をリフォームする際には、事前ひホームインスペクション(住宅診断)がおすすめです。
ここまで見てきたように築40年ともなると、お家の様々な箇所に問題を抱えている可能性があります。
そこで事前に専門家にチェックしてもらうことで、どの程度までリフォームできるのか、優先的にリフォームすべき箇所はどこか、また費用がどれくらいかかるのかなどを把握することができます。

気になる費用に、どれくらいかかるの?

手を加えなければいけないことはわかったけど、費用はどれくらいかかるの?と皆さん思いますよね。
実際、全ての性能をよくしようと思うと、お家の大きさにもよりなすが、1500万円~3000万円程度はかかることが一般的です。(いわゆるフルリノベーションで室内の設備交換、内装工事に加えて、耐熱・耐震・外壁・屋根の塗装なども行った金額です)

※下記金額は、国土交通省が、工務店・リフォーム会社・量販店等約40社に対して行ったアンケート調査による資料であるため、物価や床面積、築年数によって上下する場合があります。(参考資料:国土交通省|リフォームの内容と価格について

【戸建て住宅】

●防蟻工事(シロアリ駆除)  15〜30万円

●太陽熱温水システムの導入  20〜80万円

●外壁の再塗装  50〜150万円

●耐震補強工事  100〜200万円

●玄関の改装  20〜150万円

●ウッドデッキの新設  10〜80万円

●高効率給湯システムの設置  55〜100万円

●システムバスの交換  60〜150万円

●オール電化への改修  100〜200万円

●スレート瓦上への金属屋根重ね葺き  90〜250万円

●太陽光発電システムの導入  200〜300万円

●躯体以外の部分の全面リノベーション  500〜2500万円

●二世帯住宅化  800〜2500万円

【戸建て住宅・マンションも共通】

●洗面化粧台の交換 20〜50万円

●トイレ全体の改装(タンク式)  20〜100万円

●2室を1室にまとめる  50〜80万円

●床暖房の新設   50〜150万円

●和室から洋室へのバリアフリー工事  70〜300万円

●ダイニングの改修  100〜200万円

●リビングの改修  200〜400万円

●壁付けキッチンからアイランドキッチンへのやりかえ  300〜450万円

●天然素材を用いた室内全体の内装工事(珪藻土など)  300〜1000万円

これらの工事を複数同時施工する場合には、施工費が圧縮できる場合がほとんどです。
ですので、予算に応じてある程度まとめてリノベーションに踏み込むことも、金額を抑えるポイントと言えるでしょう。

 

さいごに

リノベーションは、要望、現在の状態によって金額が大きく変わります。
まずはやりたい工事のリストをアップして予算組みをしてみましょう。

その際に、工事に優先順位をつけたり、施工範囲を再検討してみると、長期的に考えるとお得になることもあります。
また、設備や内装のグレードの空間ごとに分けることで、予算に合わせて理想を実現化できるかもしれません。
リノベーションにはまとまった費用がかかりますが、快適な暮らしの実現に向けて着実に計画しましょう。

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