結露が発生しないからと二重サッシにしたのに、二重サッシの室内側にも結露が発生する可能性があるということをご存じですか?今回は、寒い時期に気になる結露の発生するメカニズムや、二重サッシでも結露が出る原因などを解説していきます。
さらにサッシの結露を防止するための自分で出来る方法や、サッシの結露の根本的な解決方法を3種類ご紹介します。結露が出る原因を根本から解決して、快適で健康的な室内環境にしましょう。
二重サッシなのに結露が止まらない
結露ができないと言われて二重サッシにしたのに、なぜか結露が止まらないというお悩みには、まず結露が発生するメカニズムや住む人に及ぼす影響などを解説していきます。
そもそも結露が発生する原因とは?
結露が発生する原因は二つです。室内の空気に含まれている水蒸気と、外気温との温度差です。
私たちが生活している室内の空気には、人の吐いた息や料理を作る際の湯気、バスルームから漏れ出た水蒸気などの湿気が溜まっています。特に冬場は窓を開けることが少ないので、水蒸気が室内にたまりやすい状況です。
暖かい部屋にあるその湿った空気が、外の冷たい外気で冷やされた窓ガラスに接触することで、ガラスの内側に水蒸気が発生します。冬場は部屋の外と室内との温度差が一年で一番激しくなることから、結露が発生しやすい時期といえます。具体的な数字では、湿度50%の室内では外気温との温度差が10℃で、湿度60%では7℃、湿度80%では3℃の気温差で結露が発生することになります。
窓ガラスの結露を放置しておくと、窓の近くにあるカーテンや窓枠、壁紙などに黒カビが発生することもあります。この黒カビは根を張って素材の深くまで入り込むのが特徴です。窓まわりに黒カビが発生している状態で窓を開け閉めすると、部屋中に黒カビの胞子が舞い散っていしまいます。
その結果として濡れている場所だけでなく、部屋の中がカビ臭くなったりダニやその他のばい菌が繁殖する温床にもなります。さらに人体にも重大な影響があり、カビの胞子を吸い込んだことでアレルギーを発症したり、子どもの喘息の原因にもなりかねません。
また、窓枠についた水滴をそのままにしておくと、下の床材や構造材にまで水が染み込んで、劣化を早めてしまいます。
このように結露は住宅とそこに住む人の両方に、悪影響を及ぼす原因となるのです。
自分で出来る結露を防止する方法
まずは手軽にできる方法からご紹介していきます。
手っ取り早くできるのが、室温を上げすぎずにこまめな換気をするという方法です。結露は室内の湿気と外気温との温度差で発生するため、室温を上げすぎないことで温度差を抑え、こまめな換気で室内の湿気を逃がすことが効果的でしょう。とはいえ冬の寒い時期に暖房温度を下げたり換気をまめにしすぎると、風邪をひく恐れもあるので無理のない範囲で行いましょう。
次にできる方法としては、結露予防シートや結露予防スプレーを使用するという方法です。結露予防シートとは、梱包材として使われるプチプチやストライプ状になったビニール製のシートなどです。これを窓ガラス全面に張っていくと窓ガラスの表面との温度差をやわらげ、結露ができにくくなります。ホームセンターなどで手軽に手に入る一方で、結露を予防するには限界があり、窓まわりの美観が悪くなるのが大きなデメリットです。
また、スプレーすることで窓に薄い膜を張る結露防止スプレーは、窓の美観を損ねず吹きかけるだけで手間がかからないのですが、効果の持続期間が1ヶ月程度と短く、こまめにスプレーする手間がかかります。
ガラス交換で結露は解決するのか?
自分で出来る結露対策には限界があるため、ガラスそのものを交換するという解決方法はどうでしょうか?
確かに単板ガラスを二重サッシやペアガラス(複層ガラス)に交換すると結露はしにくくなります。ペアガラスとは、専用の部材を使って2枚のガラスの間に乾燥した空気や特殊なガスを閉じ込めた中空層があるガラスのことを言います。外の冷たい空気の影響を受けにくくなるため、結露の発生を防ぐ効果があります。
ただしこの方法には落とし穴があります。
たとえ二重サッシやペアガラス交換でガラスの断熱性能を上げても、窓枠が歪んでいると窓枠戸の隙間から隙間風が入ってきて室内がなかなか暖まらない場合があります。また、二重サッシにした場合も窓枠や外窓の歪みがそのままなら、外窓と内窓に温度差が生じて内窓との間に結露が発生する原因になるでしょう。
根本的に解決するなら「アルミ樹脂カバー工法」
二重サッシの結露や窓枠の歪みから入ってくる隙間風や結露問題には、根本的に解決できる「アルミ樹脂カバー工法」がおすすめです。
通常のカバー工法は、サッシの内側に新たに枠を設置する方法で、窓枠自体が歪んでいるとその隙間から風が入ってきたり、アルミサッシを使うということでアルミ部分に結露が発生したりしてしまう恐れがあります。特にRC造マンションでのリノベーションでは、サッシ枠がコンクリートと一体になっているためサッシ枠の交換が不可能で、ペアガラスや二重窓などガラスだけを交換する方法がとられていました。
一方のアルミ樹脂カバー工法では、既存サッシに取り付ける際に木材と金物を使用します。既存サッシの形状に関わらず、隙間なく収めることが可能です。また、サッシ枠同士の結合には金物を使用し、Low-E複層ガラスを使用することで二階窓を開けるという手間もなくなり、断熱性や防露性も4割アップできるといわれています。
まとめ
家の結露は、換気の仕方や暖房の使い方を見直すことも対策につながります。
結露対策をすると、結露を防ぐだけでなく、室内が暖まりやすくなることにもつながるため、ぜひ実践してみてください!
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