2025.11.24

自分でもできる!オイル塗装されたフローリングのメンテナンス方法をご紹介

オイル塗装の家具やフローリングは、使用するオイル塗料の成分は、すべて厳選された天然素材から作られており、シックハウス、アレルギーの原因とされる化学物質は一切含まれていないのでアレルギーに敏感な方に支持されています。また。木本来の自然な仕上がりが好きな方に好まれて使われます。

ただオイル塗装は、日常の清掃に加えて、オイルを使った簡単なメンテナンスが、定期的に必要になります。オイルメンテナンスの実践方法と、メンテナンスに関して、知っておいてほしいことを、詳しくお伝えしていきます。

オイル塗装にメンテナンスが必要な理由は?

まずは、オイル塗装のメンテナンスに関する予備知識をお伝えします。

オイル塗装の特徴

オイル塗装は、ウレタン塗装などと違い、塗膜がないので、手で触れたときに、しっとりとした木肌の感覚があり、木本来の質感を感じられる塗装方法です。油分を木の内部に浸透させることで、適切な湿度を保たせながら、表面についた水分をある程度、弾くことができます。

メンテナンスしないとどうなるか?

木部に浸透していた油分は、時間の経過とともに、たんだんと揮発していき、抜けていってしまいます。オイルが揮発してしまうと、何も塗っていないのと変わらない状態に近づいていき、水分を弾かずに、木の内部にどんどん染み込みんでしまいます。表面についた汚れも、水分と一緒に染み込み、シミになったり、変色したりしやすくなります。またオイルがない状態の木材は、空気中の湿度や、拭き掃除の水気に、ダイレクトに反応してしまい、伸縮が頻繁に起こり、木が割れやすくなったりします。

オイル塗装できるフローリングには、無垢フローリングと挽き板フローリングがあります。特に無垢フローリングの場合は、表面のオイルが薄れると湿気を吸いやすくなり、反りや割れの原因になります。一方、合板(突板)フローリングは、反りや割れの少ない基材に使用しているため、無垢材ほどの影響は受けにくいといえます。オイル塗装のフローリングは、定期的にメンテナンスをして、良い状態を保ちましょう。

定期的なメンテナンス

オイル塗装フローリングの再塗装は「年に一度」が目安とされていますが、実際には使用状況によって大きく異なります。たとえば、小さなお子さんやペットのいる家庭では、半年に一度の再塗装が必要なことも。再塗装のタイミングは一律ではなく、床の状態を見ながら柔軟に判断するのが最も現実的です。

オイル塗装のメンテナンスに用意する基本アイテム3つ

オイル

オイルは、樹脂ワックスやウレタンニスと違い表面に塗膜を作らず、木材内部に浸透して撥水性を持たせます。フローリングの木目をはっきりと際立たせ、しっとりと肌触りに仕上がるため、木材本来の質感を存分に楽しむことができます。

ウエス

オイルを塗りこんでいったり、余分なオイルを拭き取ったりするのに、ウエスを使います。ウエスとは、ホームセンターなどで売っている工業用の柔らかい綿の布です。わざわざ専用のものを用意せずとも、綿100%の柔らかい布であれば問題なく、着古したTシャツを切ったもので十分です。

サンドペーパー

サンドペーパーは、拭いても落ちないシミや汚れ、見た目にムラがある状態の場合は、表面を削って、整えるのに、使います。見た目に悪くなっているところがなければ、サンドペーパーを使う必要はありません。また、オイル塗装をくり返し重ねていくと、だんだんと色が濃くなっていきますし、紫外線の影響でも、表面が変色します。こういった場合に、もとの薄い色が好みの方は、サンドペーパーを使って、古いオイル成分を落としてから、塗り直しをするとよいでしょう。サンドペーパーは粗さを表す数字がありますが、オイル塗装のメンテナンスには、♯240~320のものが、おすすめです。突板のフローリングは、サンドペーパーで削ると、突板が薄くなっていき、最後にはなくなってしまいます。削りすぎないよう、慎重に行いましょう。

オイル塗装のメンテナンスの手順

 ①木の表面を整える。

大きな汚れがついていたら、塗り広げることになるので、まずは拭き掃除をします。水拭き、乾拭きをして、表面の水気が乾ききるのを待ってから、オイルを塗り始めます。上の項目で説明したように、サンドペーパーで、表面の状態を整える場合は、このタイミングで行います。
細かなキズや雑巾では取れない汚れは、表面を軽くヤスリがけすることできれいになります。ポイントは木目に沿ってやさしくこすること!木目に逆らってこすると、木の繊維が毛羽立ってしまい、かえって表面がザラついてしまいます。ヤスリがけをした後は、木粉が残らないようきれいに拭取ってください。

② オイルを塗り込む。

オイルをウエスに適量を取ります。木肌の状態により、染み込む量が変わるため、
少しずつ塗り広げてください。オイル塗装は、他の塗料と比べても圧倒的に手軽。コツさえ押さえれば、初めてでもきれいに仕上がります。失敗しないポイントは「塗りすぎないこと」。たっぷり塗ってしまうと乾きが悪くなり、ベタつきが残ってしまいます。少量のオイルをウエスに取り、木目に沿って塗り込むのが基本です。表面の色がしっとりと変わったら、オイルが浸透したサイン。全体に塗り終えたら、そのまま10分ほど油分が染み込むのを待ちます。

③ オイルを拭き取り、乾かす。

塗るのに使ったものとは別のウエスで、乾拭きをおこない、木肌に染み込みきらなかった余分な油分を、拭き取ります。この時にオイルが表面に残ったままになるとべたつきが残ります。しっかりと拭き取りましょう。最後はしっかりと乾燥させることが大切です。季節や室内環境によっても乾燥時間は変わりますが、最低でも半日は触れずに置いておくのが安心です。完全に乾いたら、再塗装は完了です。

オイル塗装のメンテナンスで知っておくべきこと

オイル塗装後のウエスの捨て方に注意する。

 使用済みのウエスを、バケツなどの容器に入れた水に完全に浸します。これは、オイルが空気と反応して酸化熱を発生し、その熱がこもって発火するのを防ぐためです。作業終了時や廃棄する際は、水を十分に含ませたウエスをビニール袋に入れ、空気を抜きながらしっかりと口を閉じて密封します。密封した状態のウエスを、お住まいの自治体の分別ルールに従って燃えるごみとして処分します。

絶対にしてはいけないこと。

オイルが付着したウエスを丸めたり、他のごみと一緒に山積みにしたり、そのまま放置したりしないでください。熱がこもり、短時間で自然発火する可能性があります。シンナーなどの溶剤系とは異なり、オイル塗装のウエスは乾燥させると発火の危険が高まるため、乾燥させてはいけません。オイルをそのまま排水口に流すと詰まりの原因になります。

これらの注意点に従い、安全にウエスを処分してください。

透明のオイルか、色付きのオイルか確認する

オイルには、透明(クリアー)のものと、色付きのものがあるので、選ぶ際にご注意ください。色付きのオイルが塗られたフローリングに、クリアーのオイルを上から塗って、メンテナンスをすることはできます。しかし、サンドペーパーで削ると、色が落ちてしまうので、注意が必要です。逆に、色を塗り替えたい場合は、サンドペーパーで表面を削ってから、色付きのオイルを塗れば、違う色にすることが、簡単にできます。

カラーオイルを塗布する時の注意点

カラーオイルを使用する際は、色ムラを防ぐために以下の点に特に注意して作業を進めてください。まず、作業は一気に広範囲で行わず、少量ずつ塗っては余分なオイルを拭き取る作業を繰り返し、色味を調整しながら進めます。塗布を中断する場合や、作業範囲を区切る際は、色の境目が目立たないようにフローリング材一枚ごとの継ぎ目(目地)で作業を区切るように意識しましょう。また、色の濃淡に影響を与える拭き取り時の力加減は均一に保つことが重要です。力を入れすぎると、せっかく浸透させたオイルが抜けすぎて色が薄くなる原因となります。最後に、乾燥後に色が薄いと感じても、安易に重ね塗りを行うとムラが生じやすくなります。再塗装が必要な場合は、必ずメーカーが推奨する乾燥時間をしっかりと守ってから、極めて薄く塗布するようにしてください。

まとめ

オイル塗装のフローリングは、たしかに定期的なメンテナンスが必要です。
ですが、そのひと手間の先には、木のぬくもりや心地よい肌触り、そして時を重ねるごとに深まる風合いといった、何ものにも代えがたい魅力があります。適切なメンテナンスを続けながら、味わいとともに暮らす。そんな豊かな住まいづくりをぜひ、楽しんでください。

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