2023.03.13
インテリア

観葉植物をインテリアに。上手な飾り方3選と管理のコツ

シンプル過ぎてなにか物足りない……そんな部屋を彩るのに最適なのが、観葉植物です。
フレッシュなグリーンを飾るだけで、無機質だった住まいが生き生きと美しく引き立ちます。

観葉植物を上手に飾るテクニックや種類に合わせた管理方法、最近流行のテラリウムやハイドロカルチャー等の取り入れ方をピックアップ。
「ショールームのように上手く飾れない」とお悩みの方も、簡単にバランスよくレイアウトできるテクニックを紹介します。

まずは、インテリアのスタイルに合わせて

住まい全体のインテリアスタイルによって、合わせやすい観葉植物も変わってきます。
木の温かみの感じられる北欧スタイルなら、明るい葉色がやさしい印象のパキラやウンベーラ、サンスベリア。
海辺のムードを取り入れた西海岸スタイルやハワイアンスタイルなら、リゾートを連想させるヤシやモンステラ、アンスリウム。
和モダンならやはり日本原産の植物、オリズルランやトクサ、シノブなど、どういったイメージにするか想像を膨らませましょう。

大きめの植物をバランスよく飾るには?

ヤシやゴムの木、パキラなど大型の観葉植物は南国のビーチを連想させる見た目のインパクトが強く、室内のナチュラル感やリゾート感を演出できます。
ただし、そのサイズ故に置き場所が限定されるのが難点。

おすすめは、リビングのソファやTVの横、ベッド脇といったくつろぎスペースに飾ること。
また部屋の隅や窓と窓の間といった、日頃から人が通ることのないデッドスペースを活用しても。
玄関に飾ると、入り口から緑豊かな住まいを演出できます。
複数を配置する場合は、シンメトリーを意識したり、均等な距離で並べてみたりと、一定の法則性に基づいて飾れば、安定感あるレイアウトになります。

ミニサイズ植物を上手に飾るには?

卓上サイズの観葉植物は、気軽に部屋を華やかにかわいらしく見せてくれるアイテム。
小さい分テーブルの上や棚の上など、どこにでも設置でき、ディスプレイの仕方も多様な点もうれしいところ。
この章では、代表的なディスプレイ方法を紹介します。

 

インテリア小物とコーディネート

棚や箱などの上に飾るのは、最も気軽なディスプレイ方法ですが、周囲のバランスを考えながらデザイン的に飾るのは意外と難しいところ。
観葉植物の横に同じサイズのインテリア小物を並べたり、まわりに似た系統の植物を置いたりしてみましょう。

 

天井からロープで吊るして

ロープや編み込みハンギングなどで上から吊るすディプレイは人気な方法のひとつ。
植物を立体的に配置できるため、幻想的な雰囲気を生み出せ、複数飾れば屋外ガーデンのようなナチュラルさを引き立たせられます。
リプサイスやグリーンネックレス、ハートカズラ、アイビー、ヒモサボテン、ポトスなどは葉の部分が下に伸びる形態になっているため、このディプレイ方法がおすすめです。

 

鉢の要らないエアプランツ

エアプランツはふわりと軽やかな見た目が魅力です。
土のない場所で育つため、場所を選ばずディスプレイできます。
壁際にヒモでくくったり、容器に入れてダクトレールに吊るしたりと、さまざまなディスプレイ方法があります。最も気軽にディスプレイできる植物のひとつです。

 

ミニチュアガーデンの楽しみ方は?

観葉植物のディスプレイ方法として最近注目されているのがミニチュアガーデンです。
特に透明な容器の中に植物を寄せ植えする「テラリウム」は、箱庭の中の自然を鑑賞できるのが魅力的。
場所を選ばず自由に飾れるので、マンション住まいでも取り入れやすいです。
他にも「ハイドロカルチャー」や「ディッシュガーデン」、「ミニ盆栽」など、さまざまな新しいディスプレイ方法があります。基本的な作り方や手入れのポイントなどを紹介します。

 

テラリウム

テラリウムとは、ガラスの中に小さな植物を寄せ植えした、手のひらサイズの「箱庭」です。

基本的な作り方はガーデニングと同じです。ガラス容器の中に園芸用の土を入れ、観葉植物を大きいサイズから順番に植えます。
根本をしっかり固定させるため、植物の周囲に土を入れてカバーできたら完成。
霧吹きや水差しで全体を湿らせるのも忘れずに。

中に取り入れる観葉植物はあまり成長しない小型サイズで、他の植物との水分量が大きく違わないものであればOK。生長用の肥料も必要ありません。

 

ハイドロカルチャー

ハイドロカルチャーとは、ハイドロボールという人工石を利用した園芸方法で、部屋に土を持ち込みたくない人におすすめです。

ガラス容器の2/3ほどの高さまでハイドロボールを入れたら、植物をバランスよく植えて、上からボールでカバーすれば完成。
水やりや手入れが簡単で、土の匂いが部屋に漂わないのがメリット。

ただし、根腐れや根の傷みが起きやすいので、水量と光量には注意。
また植物によっては、土がない環境でも育つものと、育ちにくいものがあります。

 

ディッシュガーデン

ディッシュガーデンとは、お皿やボウルの中に植物を寄せ植える方法で、サボテンや多肉植物などにおすすめです。
平らなお皿を使えば、坪庭のような雰囲気に仕上げられます。

器の底に根腐れ防止剤とハイドロボール(通常の土を使う場合もアリ)を入れ、植物を植えます。
水やりは軽く濡らす程度に止めておくこと。容器の大きさによっては、植物を大きく成長させても大丈夫です。

 

ミニ盆栽

日本で古くから親しまれている盆栽ですが、最近ではミニサイズのものがインテリアとして注目されています。
花や果実がなるものもあり、和風の家具との相性はぴったり。

飾る場所は窓辺など、風通しと日当たりの良いところにすること。また盆栽は剪定で形をつくっていきます。切った後の枝や芽の出方が変わり、それ自体奥の深い趣味として楽しめますよ。

植物をインテリアにする際の注意点

観葉植物は水やりや追肥肥料、季節に応じた配置替えなど、定期的なメンテナンスが必要です。その際に必要な注意点をまとめました。

 

飾る場所の寸法をあらかじめ図っておく

植物を購入する前に、大きくなっても飾れるほどの充分なスペースを確保しましょう。
植物は生長するため、それを見越して寸法を測ることが重要です。

また大きめのサイズのものでは、そばを通る時に誤って転倒したり破損させたりしてしまうのを防ぐため、周囲の空間広さもある程度必要となります。

 

生態に適した場所に配置する

一口に観葉植物といっても、品種によって生態はさまざま。原産地の気候や環境に応じて、温度や湿度、風通しの良さなど、それぞれ飾るのに適した場所があります。
多くの場合、窓辺の日当たりの良い場所が適しています。とくに多肉植物は、なるべく日光が注ぎやすい窓際に。

また品種に寄っては、冬場は窓辺で自然光をたっぷりと浴びさせ、日差しが強くなる夏場は直射日光を避けるなど、季節に応じた配置換えが必要なこともあります。
一目惚れした植物が自分の部屋で管理できるのか、あらかじめどのような環境が必要なのか押さえておきましょう。

また水やりの頻度や手入れ剪定の方法なども種類ごとに大きく異なるので注意が必要。
育て方が難しい場合は、フラワーショップや園芸店で話を聞くと良いでしょう。

 

メンテナンスを習慣づける

観葉植物は比較的丈夫なものが多いですが、必要なメンテナンスを怠れば、萎れたり、変色したり、枯れてしまうこともあります。
水やりや追肥、剪定など、植物の種類ごとの育て方をあらかじめ確認し、土や肥料、殺虫剤など、必要なものを一通り揃えておきましょう。

 

まとめ

観葉植物はディプレイ次第で部屋に落ち着きと開放感を与えます。毎日のメンテナンスは欠かせませんが、細かな手入れをするほどに部屋への愛着も湧いてくるでしょう。
大きいものはデッドスペースを活用し、小さいものは棚の上や天井の吊り下げなどさまざまな場所に飾りましょう。
マメな手入れが難しい場合は、エアプランツやハイドロカルチャーのような比較的楽に世話できるものを選ぶのがおすすめです。

 

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