2023.12.05

都市ガス?プロパン?オール電化?それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説

物件の資料に都市ガスやプロパンガスなどといった家庭におけるエネルギーの供給方法が記載されているのを見たことがあるかと思います。

なんとなく違いはご存知のかたも大きいかとおおいますが、明確な違いやメリット・デメリットについてははっきりと分からない、と思われている方も多いのではないでしょうか。

これからマイホームを検討されている方、すでに物件探しをしている方などは選択肢の一つとしてしっかりと内容を理解することをおすすめします。

また、プロパンガスや都市ガスからオール電化へ変更することは可能なのかについても解説していきますので参考にしてみてください。

 

都市ガスについて

まずは、都市ガスについて解説していきます。

都市ガスの一番の特徴は供給方法が、道路の下に埋まっているガス管を通じて供給されるという点です。そのため、ガス管が設置されている地域のみでしか供給されません。

原材料もプロパンとは違い、メタンを主な成分に持つ天然ガスが大半を占め、海外からほとんどを輸入しています。

 

都市ガスのメリット・デメリット

都市ガスの一番のメリットは価格が安いという点です。

なぜ、プロパンガスよりも安いかというと、プロパンガスの場合はLPガスの入ったガスボンベを各家庭に事業者が配送しなくてはなりません。それに比べて都市ガスの場合はガス管が通っていれば配給され、各家庭ごとに点検する必要なない為、人件費や配送費がかからない為安くなっています。

さらに、プロパンガスとは違い都市ガスの料金は国が定めている公共料金です。そのため、ガス会社によって料金の差があったりすることが無いのが特徴です。

デメリットは利用できる場所が限られていることです。

上記でも述べたように都市ガスを供給するためにはガス管が必要です。道路の下に埋め込まなければならないので、このガス管を設置するためには莫大なお金がかかります。

その費用を回収するためにはたくさん人が住んでいなければならない為、都市ガスが供給されているエリアは都市部が多くなっています。

もう一つのデメリットは災害時の復旧に時間がかかる点です。

理由としては、ガス管が地下を通っているため、復旧への設備メンテナンスなどに手間取ってしまうからです。

 

 

プロパンガスについて

次に、プロパンガスの特徴とは、LPガスの入ったボンベを契約した各事業者が配送して使うことができます。プロパン・ブタンを主成分に持つ石油ガスでほとんどを海外から輸入しています。

プロパンガスであれば、ガス管が通ってなくてもガスを供給できるため全国どこでも使用するが可能になっています。

 

プロパンガスのメリット・デメリット

プロパンガスの一番のメリットは災害時の復旧が早いことです。プロパンガスの場合、ガスボンベを配送して供給されているため、災害が起こった時も調査やメンテナンスを1戸単位で行う事ができ、配管が短く点検が簡単です。そのため、都市ガスに比べて早く復旧することが可能になっています。

また、都市ガスのように導管を必要としないため、都市部から離島まで幅広い地域に対応することが可能となっています。

デメリットとしては、料金が高いことが挙げられます。

都市ガスと違って、プロパンガスの場合は販売業者が仕入価格や人件費などを鑑み、利益を組み込んで、自由に料金を設定できる自由料金です。

そのため、販売店によって料金も違います。さらに配送料や人件費も都市ガスに比べてかかる為、そもそもの値段が高くなっているのです。

 

オール電化について

オール電化とは、家庭で必要なエネルギーの全てが電気を使っていることです。IHクッキングヒーターやエコキュートなどを使用したりして、ガスを使わない生活になります。

2016年4月に電力小売業が全面的に自由化されたため、電気料金も各会社ごとに異なりプランも様々なものがあります。

 

オール電化のメリット・デメリット

オール電化のメリットとして挙げられるのは、火やガスを使わなくなるので、火災のリスクを大幅に軽減でき、安全に家事ができるようになります。ガス漏れやガスの不完全燃焼による中毒が発生する危険もありません。

一方で、デメリットとしてはエコキュートやIHクッキングヒーターなど、導入にコストが掛かることです。また、停電した際には料理などは出来なくなってしまうなど、生活に支障をきたす恐れがあるため、対策が必要です。

 

ガスの供給方法を変更したり、オール電化に変えたりすることは可能?

都市ガスからプロパンガスへ変更する場合は、給湯器やガスコンロなどの配管を設置するための工事費用が掛かります。また、プロパンガスから都市ガスへ変更する際は、建物の敷地内にガス管を引き込む工事が必要で、数十万円かかります。

結論としては、それぞれの供給方法に変更することは可能ですが、どれも決して安い金額で変更することが出来ない為、物件探しの段階で選択しておくとよいでしょう。

また、マンションの場合は管理組合の許可が必要になり、必ず変更できるわけではないのでよく確認しておきましょう。

 

 

まとめ

今回はプロパンガス、都市ガス、オール電化といった3種類のエネルギーについて解説しましたが、それぞれにメリット・デメリットがります。

金額も様々ですが、安いからといった理由だけで決めるのではなくご自身のライフスタイルにあったエネルギーの供給方法を検討してみてください。

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