2024.02.25
リノベーション

隙間風はサッシが原因?プロが解説する窓の隙間風対策

電気代や光熱費の値上がりが気になる昨今。
窓から入り込む隙間風によって暖房や冷房の空調効率が下がってしまうと、エアコンや電気ファンヒーターにかかるコストはますます高くなってしまいます。

隙間風を防ぐためのポイントは、「窓サッシ」です。

特にマンションにお住まいの方は、自分でどのように対策するべきか悩んでしまうかもしれません。

今回の記事では、建物内に、隙間風が入ってきてしまう原因と対策について解説していきます。

窓のリフォームや築古の物件で隙間風が入ってきてしまう原因と対策の2つについて解説します。
窓のリフォームやお考えの方や、寒さの厳しい地域にお住まいの方は、ぜひ参考にしてみてください!

隙間風の原因「窓サッシ」

窓の開閉はできるのが通常ですが、「閉めた状態でも隙間風が入ってきている気がする…」と感じたことはありませんか?

高層階マンションの上層階やデザインの一部として設けられている窓は安全面から予め開閉できないタイプになっていることもありますが、一軒家やマンションの低層階にお住まいの方は、隙間風を感じた経験もあるのではないでしょうか。

その原因は、窓サッシ(窓枠)と壁(=建具と躯体)の接合部分に隙間があること。その間を縫って入ってくる風が、隙間風の正体です。

窓開口部の接触が悪いと窓枠の一部に隙間ができてしまい、そこから隙間風が入ってきてしまい住まいの温熱環境を妨げてしまいます。
また、窓枠に使われいているサッシの素材によって窓の断熱性に影響を与えているケースもあります。

経年劣化による窓枠の歪み

木造住宅でなくても、経年劣化によって窓枠が歪んだり、窓の建付けが悪くなったりして隙間が生じる可能性があります。
隙間が生じた窓枠には、手をかざしたときに外からの風が入ってきているのがはっきりわかるでしょう。

これらの隙間は、建付けを直すか、部品交換でおさまる可能性もあります。それも解消できない場合には、窓全体のリフォームが必要になります。

また窓の気密性を保つために部分が劣化すると、それが原因で隙間風が入ることも。この場合はパッキンなどの交換で直せる場合もありますが、自分で交換するのは難しいでしょう。

アルミサッシは断熱性能が低い

日本の住まいの窓の造りは、従来、アルミサッシと単層(一枚)ガラスの組み合わせが一般的でした。

アルミ熱伝導性が高いため、外気の暑さ・寒さの影響を受けやすいという特徴があります。アルミサッシ+単層ガラスの組み合わせからできた窓は、外壁に比べると10分の1程度の断熱性能しかありません。

サッシの素材がアルミであることに加えて「部屋に何か所も窓がある」「窓の面積が広い」といった条件も重なると、窓の断熱性はさらに下がります。

断熱性が下がると、部屋の中はなかなか温まりません。リビングや寝室などの、何時間も過ごすような部屋であれば、尚更その欠点を実感するかもしれません。

隙間風が入らない窓サッシとは?

窓の断熱性を高めるには、アルミと違って熱伝導性の低い樹脂製のサッシに付け替えるのがおすすめです。

さらに単層(一枚)ガラスではなく、複層ガラスを用いることでガラスを介した熱移動を防ぎ、断熱効果をアップさせることができます。

大手建材メーカーの調査によると、「アルミサッシ+単層ガラス」の組み合わせから、「樹脂サッシ+複層ガラス」に変更することで、夏の冷房費及び冬の暖房費を年間65%削減できるデータも出ています。

ただし、樹脂製のサッシにしたからといって、窓と外壁の間の接合や施工技術が悪ければ隙間ができてしまいます。
素材を変えた意味がなくなってしまう可能性もあるため、注意が必要です。

自分でできる対策はあるの?

「自分で隙間風対策はできないの?」という方のために、ここでは自分でもできる方法をご紹介します。

窓にカーテンが付いている場合には、厚手のカーテンに付け替えるなども隙間を防止する対策につながります。
ドレープカーテンの長さを床につく位まで長くするのも効果的です。アジャスタータイプのカーテンフックなら、一番下まで下げるといいでしょう。

どうしても隙間風が入ってくるという場所には、モヘアシール(モヘアテープ)を貼るという方法もあります。
こちらは引き違い窓タイプの間仕切り戸に使用することが多いのですが、戸と柱の間の隙間をクッション性のあるシールで塞ぐことで隙間風を入りにくくします。

窓からの冷気が気になる場合は、窓全体に断熱シートを張るという方法もあります。
霧吹きで窓に水を吹きかけて張っていくタイプであれば、賃貸住宅でも使用可能。下の方からの冷気が気になる方は、立てかけて使う発泡スチロール製の冷気ブロックパネルと併用する方法があります。

さいごに

ただしこれらの方法はあくまで応急的で、根本的な隙間風対策としては充分とは言えません。またカーテンを床に付けたり、モヘアシールを貼るとどうしても見た目が美しくなく、断熱シートと窓の隙間には結露が発生しやすくなります。賃貸物件にお住いの方や、とりあえず簡単な方法でとお考えの方以外には、あまりおすすめできない方法です。

冬の暖房・夏の冷房の効果が逃げてしまう原因の多くは、壁・床・天井よりも開口部(窓)であるというデータも存在します。

冬の暖房が逃げてしまう原因箇所は、窓からが58%・外壁からが15%・床からが7%。同じく夏の冷房においては、窓からが73%・屋根からが11%・外壁からが7%となっています。(データ出典:一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会

窓断熱というとガラス交換を想像される方が多いのですが、ここまで解説してきたように、単層ガラスを複層ガラスに替えるだけでは、じつは断熱性や暮らしの質を劇的に改善できるとは言い切れません。

建物の状態を正確に見極め、的確な施工技術を窓リフォームに施すことで、快適な温熱環境を手に入れることができます。

お客様の理想の住まいづくりをサポートさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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